2010年11月21日

さようならJ1。

J2への降格が決定した湘南ベルマーレ。
その深い傷跡が癒える間もなく、平塚での名古屋の優勝を見届けることになりました。

必死に反撃したけれど、ゴールは遠く。
18試合も勝てていないのに、いい試合だったは、ないだろう。

そういえば、J2にいたときも、
たくさんのチームが平塚でJ1昇格という歓喜の瞬間を迎え、
それを見送ってきたことを思い出す。
その瞬間に立ち会うことで、J1への思いを少しずつ、少しずつ
クラブもサポーターも深めていくことができたのかもしれない。

日本で一番強いチームと対戦して、そのチームが優勝を決めたその場に
立つことができたということは、
今までのJ2では絶対に味わうことのできない非常に幸せなことなのかもしれない。
だから、この悔しさはきっと大きな財産になると信じたいし、
いつか、逆の立場になったときに、
きっとこの瞬間のことを思い出すのだと思う。

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2010年10月12日

どうなる日本サッカー。育成問題を考える。

日本代表が韓国代表と親善試合で引き分け。
またしても韓国相手に勝てなかったわけですが、
その前日、日本サッカー界に大きな衝撃を与える日韓戦がありました。
AFCU-19選手権にて、日本は韓国に敗れ、
2大会連続で韓国に敗れ世界への扉を閉ざされてしまったのです。

湘南ベルマーレからもDF古林と飛び級で参加のDF遠藤が参加。
草津へレンタル中で来年、きっと帰ってくるはずの菊池も出場していました。
2点を先制しながら逆転負けを許すというショッキングな内容。
しかも、宇佐美など、将来を嘱望されていたプラチナ世代が、
世界大会に姿を現すこともなく消えていったのです。

フィジカル軽視がひとつの問題としてあがっている。
たしかに、遠藤もフィジカルで韓国とまともにやりあうだけの
体格とパワーはないのかもしれない。

スペインのような華麗なパスサッカーを目指すことが理想だとしよう。
ただ、シャビやイニエスタの体格は日本人と大きく変わらないように見えるが、
そのボディバランスや足腰の強さは半端じゃない。
テクニックなど表面的な部分ばかりに目を奪われて、
その基礎を積み上げるという努力が今の日本サッカーにできているのか。

日本サッカーは大きな転換期を迎えています。

そして、来年はもっと厳しいクラブ運営が待っている
湘南ベルマーレにとっても、育成は大きなキーポイントになります。
え、いや、残留をあきらめたわけではないですけどね。

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2010年08月28日

絶望的で、極めて絶望的な敗戦。

絶望以外何ひとつ残らない試合が終わって、
湘南ベルマーレのJ1残留は大きく遠のいていきました。

残留のためには乗り越えなければいけない仙台との直接対決。
仙台との現在の勝ち点差は4。
これを1にするか、7にするか。
シーズン後半戦を占う最大の山場とも目されていました。

0-0で迎えた後半。
冷静さを欠いた守備陣がクリアミスし、ゴールを献上。
同点に追いついたものの、
警戒しなければいけない中原へのクロスボールの対処にもたつき失点。

その後も反撃の糸口すら見えず、
気持ちだけが空回るようなラフプレイが続きました。

何か、圧倒的に埋められない差がきっとどこかにあるのでしょうか。
チームはまったく解決の見えない迷路に迷い込んだまま。
シーズンの終了を迎えるのでしょうか。。。

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2010年07月18日

湘南ベルマーレを救った大学生、永木亮太。

湘南ベルマーレは京都サンガとの対戦で
今シーズン初めてアウェーでの勝ち点を獲得。
それも1-0で手にした大きな大きな勝ち点3。
その立役者の1人は。。。

中央大学在学中の特別強化指定選手永木亮太。
ワールドカップによる中断期間にチームに加入し、その存在感を示しています。

圧倒的に相手にボールを支配される展開が続く中、
何度もチームを救うボール奪取や献身的なランニング、
勇気ある攻撃参加を行ない、チームの勝利に貢献しました。
すでに将来のチームの中心選手として期待を集める永木亮太。

攻撃面でもセンスの高さを感じさせるプレーも見られたが、
それを本領発揮したとはいいがたい。
攻撃の形がほとんど作れない中で、少ないチャンスに勝機を見出す試合が続くことが予想される中、
この大学生の活躍に注目が集まります。

それと、一文字違いでポジションが同じ永田亮太は伸び悩みが続いており
これを機に発奮してほしいものですが・・・。

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2010年04月29日

湘南ベルマーレ2勝目。見え始めた?J1残留への可能性。

湘南ベルマーレはホームでベガルタ仙台戦に勝利し、勝ち点を8に伸ばした。
そして、降格圏を脱出。
目標であるJ1残留の可能性は・・・。

この試合、ベルマーレらしいサッカーで勝ったという印象はなかったものの、
田村が終始粘り強い守備を見せ、
体格的にはそれほど恵まれていない阪田もジャーンの穴を埋めるべく体を張った守備を見せた。
阿部は今シーズン初ゴール。
ここまで、湘南の総ゴール数は7。
その得点者は、2ゴールの田原以外は複数得点者がいないという、
どこからでも点が取れるベルマーレのサッカーの傾向というのは継続できているようだ。

ワールドカップの中断まで残り2試合。
その時点でどのくらいまで優位な状況に立てるかが大きな分岐点になりそう。
J1残留の目安のラインを、例年通り、試合数×1と考えるのであれば、
現在8試合消化して勝ち点8と、主力の怪我人が続出していることなども考えれば、
それほど悲観する状況ではない。

ただ、ワールドカップ中断をはさんで、湘南よりも下位に沈んでいるチームが
立て直してくることも考えれば、
中断前残り2試合で合わせて勝ち点3以上は欲しい。
そのうち、できればホームで神戸には負けたくない。
また、川崎戦はアウェーでの強豪との試合だが、
相手はACL帰りの過酷日程で、こちらはアウェーとは言えども同一県内。
序盤戦から確かに試合日程や移動などの面を考えると、
非常に恵まれたスケジュールだったことは間違いない。
だからこそ、残り2試合で結果を残すことが、残留への大きな試金石。

追記:
5月16日にも試合(12節ガンバ戦)があったんですね。
11節が7月になっていたので勘違いしていました。
鹿島さんのACLの関係で日程がずれているんですよね。

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2010年03月28日

反撃開始。3868日ぶりのJ1勝ち点3!

アルビレックス新潟との一戦、
湘南ベルマーレは粘り強く、したたかに勝ち点3を勝ち取りました。
1999年8月、名古屋戦以来のJ1での勝利となりました。

J2から昇格し、J1で戦うため、
限られた予算の中で戦力の穴を埋める選手補強を行ったはずだったが、
獲得した選手がことごとく怪我のために戦線離脱。
この試合に出場したのは、後半の残り少ない時間で登場した中山元気以外、
全て昨年からのメンバー。
戦力の上積みがほとんどない形で、さらに攻撃の核 であるアジエルも使えない。
それでも、このサッカーでJ1で戦えるというのは大きな自信になったに違いない。

中村祐也は積極的な仕掛けでチームを牽引し先制点を挙げる。
前節で守備の穴を突かれて失点の原因となった島村も途中出場ながら集中した守備を見せた。
後半に新潟が攻撃に厚みを出したときにも、永田を投入して備えた。
それぞれが自分の仕事を行っての勝ち点3となった。
さあ、反撃開始なるか

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2010年02月21日

WE ARE BACK!湘南ベルマーレ昇格記念試合。

2歳の長男と湘南ベルマーレ昇格記念試合を見に行ってきました。
気温もそうだったのですが、とてもあたたかい試合でした。

昇格をかけての熾烈な争いが続いていただけに、
こういった緊張感のない試合というか、ぬるい試合を見るのもいいものです。

反町監督に暖かい拍手が送られていましたね。
かつての選手を見ながら、あ~、こんな走り方してたなぁとか、
そんなことを思いふけりながら楽しませてもらっていました。

ベルマーレ平塚J昇格初年度から現役を続けていた
「最後の暴れん坊」西山哲平が引退となり、
ひとつの時代の区切りとも感じました。
新しい歴史のスタートともいえる一年。
どんな一年になるのでしょう・・・

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2010年01月13日

湘南の希望、村松大輔。

10年越しの悲願だった昇格を決めた湘南ベルマーレ。
このオフ、大きな補強を行うだけの資金力もないチームにとって、
最も大きなサプライズは、村松大輔の日本代表選出ではないだろうか。

昨シーズン、JFLホンダから加入したセンターバック。
12月に20歳の誕生日を迎えたばかりの青年は、
決して恵まれた体格でもなく、筋肉質な印象もみられず、
屈強な外国人FWと渡り合うにはどこか頼りない。

しかし、いつの間にか危険な場面にも顔を出し、
するすると体を寄せて、
あっという間にマイボールにしている。
スピードやポジショニング、カバーリングの巧妙さは彼の年齢やキャリア、さわやかなルックスとは
まったく不釣合いで、時として見る側をぞくぞくさせる。

チームの大黒柱でもある斉藤俊秀を失ったことで
守備の崩壊を懸念していたサポーターの不安を、涼しい顔で吹き飛ばした村松。
昇格を決めたこのシーズンの最大の功労者といっても過言ではないかもしれない。

もちろん、まだまだ課題もある。
泥沼ともいえた4連敗のきっかけを作った福岡戦など、
シーズン後半には明らかに精彩を欠いた試合が目立った。

それでも、岡田日本代表監督は、村松のポテンシャルの高さを大いに評価したということだろう。
ロンドンへの布石ではなく、南アフリカへの希望を乗せて。
村松大輔の挑戦を応援したい。


けれど、オフはもうちょっと休ませてあげて欲しい・・・。新婚だし。

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2009年12月05日

12月5日を最高の一日に。

拝啓 湘南ベルマーレ様

学生だった自分が2人の子どもを持つ親になって、
10年という時間の重さを感じています。

ここでありがとうと言うのが早すぎるのはわかっていますが、
この日をこうして迎えるまでに尽力してくださったクラブ関係者様、
チームの理念に共感してくださったスポンサーの皆様、
本当にどうもありがとうございました。
最高の瞬間を迎えるすべての準備が整いましたね。

あとは信じて結果を待ちます。
この日を一生忘れられない一日に。

※J2湘南ベルマーレは12月5日、
 10年ぶりのJ1昇格をかけてJ2最終戦を闘います!

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2009年11月22日

坂本紘司が決めた、89分の魔法。

サッカーの神様というのが、ほんの少しいい奴に思えた、そんな天王山。

勝ち点で並んだ4位甲府との直接対決、
白熱したゲームは2-2の同点でロスタイムを迎える。
フリーキックにヘッドで競り合ったボールがふわりとゆるやかな弧を描いて、
そのボールがバーに当たり、坂本の胸にピタリ。
在籍9年。試合出場は300試合を越えるものの、すべてJ2湘南でのもの。
低迷し続けるチームで奮闘するものの、不遇な日々を送ってきました。

この日も声を枯らし、労を惜しまず走り回り、チームを鼓舞した坂本。
そんな坂本の目の前に飛び込んできたボール。

サッカーの神様がいるなら、
いつか会ったときには、この日のお礼をしながら、お酒でも酌み交わしたいかな。

残り2試合。
みんなで前を向いて。
勝ち点100を土産にJ1へ。
坂本をヒーローにしてやってください。

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2009年08月02日

4連敗。湘南ベルマーレが泥沼から抜け出すためには。

完全に泥沼にはまった湘南ベルマーレは4連敗。
ついに昇格圏外の4位に転落した。

第一クールは失点11。
堅守でことごとくウノゼロスコアでの勝ち点3を拾ってきたベルマーレだが、
第二クールでは3試合を残してすでに24失点。

ホームでは負けない、
先制したら負けない、
そんなジンクスもすべて失い、勝ちパターンを失った。

さて、その要因はどこにあるか。
ひとつは、夏場に入り、疲労・消耗が激しくなったことで、
終盤にガソリン切れするという試合が増えてきたということ。
その証拠に、前節までの3連敗の決勝点はいずれも終盤での失点。
勝ち点3を狙うあまりに、リスクマネジメントを失っていたケースも多いのではないか。
反町ベルマーレの走るサッカーは、ひとつの曲がり角に来ている。


4連敗でもまだ昇格の可能性の見えている場所につけることができているのは
ラッキーとしか言いようがない。
次は、絶好調で、すでにベルマーレの背中が見える5位につけている水戸。
この試合を乗り切ることができるかが、昇格への大きな分岐点になる。

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2009年06月22日

平塚生まれの飛び道具、猪狩佑貴。

札幌相手に、霧の中の逆転勝利。
その立役者は、ユース出身。地元平塚っ子の猪狩佑貴!

地元出身選手として、右サイドを疾走するスピードを武器にトップチームに昇格。
サイドアタッカーとして大きな期待を集めたものの、出場機会は少なく、
昨年は、レンタルでJFL佐川印刷へ移籍、サラリーマン生活を経験した。

しかし、そこで猪狩のサッカー人生は終わらなかった。
JFLで結果を残し、チームに復帰。
すると、反町監督は猪狩に右サイドではなく、中央MFのポジションに転向させた。
出場機会を求め続け、走り続けた猪狩が手にしたビッグチャンス。

この試合の決勝ゴール。
パワープレーで田原、島村、ジャーンが次々と札幌ゴール前に詰め掛ける。
そこでDFが引っ張られて、スペースができていたことを、猪狩は見逃さなかった。
アジエルのパスに走りこんだ猪狩のスピードが試合を決めた。
手にもあたったようにも見えたトラップだったが、
それは、これまで無我夢中でやってきた猪狩へのささやかなご褒美としてみてはどうだろうか。

夏場を向かえ、過酷さを極めるJ2。
湘南ベルマーレはチーム力の底上げを課題としていたものの、
この試合のヒーローとなった猪狩や、センターFWとして計算が立つようになった島村、
この日の同点ゴールを決めた阿部。
チームは反町監督の下、大きな成長を遂げている。

心配なのは、DF陣。
これで4試合連続の2失点で、この4試合で9失点。
それでも負けていないのだが。。。
これまで、村松とジャーンが、ことごとく相手のクロスをはじき返していたのだが、
そこからの失点が増えている。
サイドで崩されても中央ではじき返すというパターンが通じなくなってきているともいえる。
その修正ができれば、第二クールを乗り切ることもできそうなのだが。。。

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2009年05月27日

躍動する臼井幸平。第一クール終了。

J2は第一クールが終了した。
シーズンの三分の一が終了した段階で、
湘南ベルマーレが2位にいることを予想できた人は少ないはずだ。

この日、5ー0という大差でカターレ富山を下したものの、
試合内容はどう転んでもおかしくないものだった。
後半開始直後に迎えたピンチで、
ゴールマウスを確実に捕らえていたボールをライン上でかきだしたのが臼井。
この試合、臼井幸平は先制点に絡むインターセプトとドリブル、
さらに右からのセンタリングで中村と坂本のゴールを導いた。

今シーズンの臼井は充実のシーズンを迎えている。
縦に突破するだけでなく、中央に切り込んでのプレーや、
壁パスでの中央突破など、大胆なプレーが増え、
昨年は無得点だったものの今年はすでに2得点をあげている。

この変化の要因は、
アジエルがうまく臼井のスピードを生かしていることや、
守備が安定していることと左の山口が攻撃を自重気味であることもあるだろう。

ユース出身で、チームのJ2降格を知る唯一の選手。
浪人時代を経て、横浜FC、山形でプレーするも、
臼井が移籍した翌年に前所属チームが昇格するという
悔しいジンクスを抱えることとなった。

昇格への思いの強さが、プレーにつながっている。
縦横無尽に欠ける臼井の姿から目が離せない。

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2009年05月14日

ついに生まれたハットトリック。進化し続ける男、坂本鉱司の攻撃センスが開眼!

2000年の前園真聖が達成して以降、
湘南ベルマーレでは誰も成し遂げることができなかったハットトリック。
それを達成したのは、意外な人物。。。

偉業ともいうべき大事件を起こした張本人は坂本鉱司。
今シーズンの坂本はこれで6得点。
昨シーズン一年間合計の3得点をはるかに上回っている。

要因の一つとして上げられるのは、
システムの変更で、今までダブルボランチで守っていた中盤の守備が、
田村をアンカーとして左右に坂本と寺川を配した逆三角形となったこと。
これにより、田村が後ろには控えている上、寺川も空いたスペースをケアしている、
さらに左サイドバックは攻撃には消極的な山口が固めていることもあって、
坂本が攻撃に参加しやすい環境が整っている。

いや、むしろ、坂本が攻撃に参加しないと、
阿部(中村)が守備に引っ張られることも多いことから、攻撃の駒不足を招いてしまう。
坂本のゴール前での得点シーンが目立つのはそういった事情にもよるのだが、
それにしてもここまで結果を残すとは誰が想像したのか。

2年前のシーズンの終盤から開拓したボランチという新境地。
さらにプレーの幅を広げた坂本鉱司は、本来持っていた鋭い攻撃センスにも磨きをかけている。
プレスキッカー不在が懸念されたセットプレーからの得点が多いのも、
坂本のキックの精度の高さが発揮されている証拠ではないだろうか。

進化を続ける30歳。坂本鉱司がリーグ首位のチームを牽引する。

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2009年05月03日

反町システムの肝。阿部吉朗が走る。

久しぶりの更新ですがすいません、サッカーの話題です・・・。

ゴールデンウィークで平塚競技場は久しぶりの一万人越え。
いつ以来・・・?カズフィーバーのときはどうだったっけ。。。
とにかく、到着したときには臨時駐車場も車がほぼ埋まっていました。

首位攻防となる大一番。
田原とアジエルを出場停止で欠いた湘南は、トゥットと中村裕也を先発に起用。
今シーズン、生観戦は初めてなので、今日はどうしても注目してみたかったポイントがあって、
それは、FW阿部吉朗の動き。

この試合の前半、
セレッソはセンターフォワードにカイオを置いて、ワイドに乾と香川が構えていた。
香川は右サイドに張っていることが多く、
一対一に強い左サイドバックの山口がかなり神経質にケアしていた印象が強い。
香川は外から中に入ってプレーするので、中央に山口が引っ張られることが多いのですが、
そのスペースをカバーしているのが実はFWの阿部吉朗。
セレッソがボールを支配している時間が長いこともあって、阿部のポジションはほぼウイングバック。
決してうまいとはいえないディフェンス、だが抜かれることがあっても必死にくらいつく。
カウンターでは誰よりも長い距離を走り、前線に飛び出していく。
ここまで失点9、完封7試合。
反町システムを影で支えているのが、阿部であることは誰もが認めるところ。
だから、決定的なシーンでミスがあったとしても、それを必要以上に責めることはしない。


ちなみに、反町監督は、この試合をこう振り返っています。

展開的には西の横綱がずっとボールを保持して攻めに攻め続け、東の前頭がのど輪とか張り手とかいろんな努力をして土俵際で粘った、そうした試合でしたね。

毎回、反町監督のコメントを見るだけでも楽しいですね。

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2009年04月14日

アンタッチャブル、アジエル!

アジエルが止まらない。

開幕から7試合で6アシスト2ゴール。
ついでにクラブ創設500ゴールのメモリアルのおまけつき。
好調の要因として、
システム上、守備の負担から解放されたこと。
アジエルを経由するという意思統一が徹底されているということ。
結婚したこともそのひとつか。

この快進撃はどこまで続くのか。

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2009年03月26日

中村祐也、天才と呼ばれた男の覚醒。

アウェーで札幌との激闘。
試合を決めたのはかつて将来を嘱望されていた天才のゴールだった。

試合は終盤に入り、どちらも中盤がルーズになったため、
両チームのゴール前を行ったり来たり。
それでも、ホーム札幌はサイド攻撃から再三決定機を迎えていた。
このままアウェーで昇格のライバルとスコアレスドロー、
決して悪い結果ではない。
しかし、この局面で、アジエルからのスルーパスを受けた途中出場の中村が冷静にゴールを決める。
札幌に、スローインになったボールの保有権を巡って、一瞬の隙が生まれていた。
裏のスペースを狙っていた中村。
会心のゴールだ。

かつては将来を嘱望され、小野伸二の後継者とも目されていた男。
浦和で出場機会を得られず、
湘南に移籍した昨年も結果は残せなかった。
淡泊に見えるそのプレースタイルだが、
ついにそのポテンシャルの片鱗を見せた。

天才は覚醒するのか。
次は大一番、仙台戦。

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2009年03月24日

3連勝の中の苦悩。

決して内容が良いわけではない。
むしろ悪いにも関わらず、
3試合で積み上げた勝ち点は9。
開幕3連勝。
湘南ベルマーレは最高のスタートを切れたのか。

勝ち点を重ねるごとに自信を深めるどころか、
試合を追うごとにパフォーマンスが落ちている印象すらある。
なぜか。
トゥットの不調も深刻で、
田原もセンターFWとして機能しきれていない印象もある。
なぜそう見えているのか。
それは、周囲のサポートが不足して、
孤立する場面が増えていることに関係がありそうだ。

この岡山戦での決勝ゴールは前線でボールを収めたトゥットからこぼれたボールをフォローした寺川のゴールだった。
このシステムでは寺川、坂本の両セントラルMFの運動量・展開力にかかる部分が大きくなる。

もっとも深刻な問題は、このふたりの30代の選手に代わる選手がいないことではないだろうか。
ふたりの運動量が落ちたとき、コンディションに問題があるとき、怪我や出場停止。
様々な場面を想定したとき、彼らに代わる選手として、
永田亮太で本当にシーズンを戦っていけるのか。

3連勝でも満足のいかないさ試合内容。
見えてきた課題とどう向き合うべきか。。。

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2009年03月16日

全然だめ、でも勝ち点3を得ることの意味。

全然だめ。

J2第二節。
ハーフタイムに、反町監督はこうチームに語り始めた。

相手は昇格したばかりの栃木SC。

中盤の運動量で劣勢に立つ
ボールを支配される時間が多くなる
左右のFWが自陣に押し込まれる
事実上のワントップである田原が孤立
前線にボールが収まらない
引いているので反撃するにも頭数が揃わない、迫力がない
個人で勝負して跳ね返される
またボールを支配される。

こんな繰り返し。

全然だめという印象を受けていたのは監督だけではあるまい。
しかし、前任の菅野監督は常に選手をリスペクトし、
どんな試合の後にもこういったコメントを表向きにすることはなかったように思う。
このコメントからも反町監督の理想と現実のギャップによる苛立ちも垣間見られる。

それでもチームは勝ち点3を獲得した。
こういった試合が51試合のうちにまだまだたくさんあるだろうし、そこで勝ち点を重ねることの意味は大きい。
まだ未完成のサッカーが勝ち点を重ねるごとに完成に近づくことも期待できる。

全然だめでも手に入れたものの意味は大きい。、

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2009年03月09日

開幕。田原豊という選択。

開幕戦。
反町新監督を迎えた湘南は横浜FCとの神奈川ダービーでの開幕となった。

ここで、反町監督は加入したばかりの田原豊を
4ー3ー3のスリートップの中央に置いた。
もともと素行不良などでダーティないイメージの強い田原を獲得することに、疑問を感じているサポーターも多かった。
しかし、チームにはそのポジションの適任者が不在だった。
そして、スタメンには田原豊の名前があがった。

反町サッカーの神髄ともいうべきモビリティを生かしたサッカーで、坂本、寺川を中心に縦横無尽に駆け回る湘南。
そのなかで、田原の役割も明快だった。
ボールを必死で追い、体を張ってマイボールにし、攻撃の糸口を作った。
圧倒的なフィジカルの強さは健在。
時には自陣に戻って守備にも加わった。

後半、トゥットとの交代でピッチを去る田原に湘南サポーターから惜しみない拍手が降り注がれた。
ゴールはなかった。
けれど、それ以上にチームに大きな貢献をした田原に、それまでの疑問の声はかき消された。

田原は反町監督が探していたチームに欠けていた一片のピースだったのかもしれない。

まだ残り50試合。
勝ったもののチームには多くの課題が残った。
プレスキッカーの質、後半の運動量の低下、メンタル。
このサッカーで夏を乗り切るためには選手層の上積みも必須条件だろう。
まずは勝ち点3。
長いシーズンが幕を開けた。

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2008年12月11日

右手にロジック、左手にパッション。晋監督反町康治とスモールラインナップ。

湘南ベルマーレの晋監督が発表されました。
その名は、反町康治。

反町監督は、言うまでもなく北京五輪のU-23日本代表監督であり、
94年~97年はベルマーレでプレーした偉大なOBでもある。
慶応出身、全日空に就職し、社会人Jリーガーを経て、ベルマーレで活躍。
インテリジェンスにあふれた戦術家で知られるものの、
その一方で現役時代のプレーは情熱的で過激なものだった。
小さな体でボールを追い掛け回し、どんな危険を目の前にしてもひるむことを知らなかった。
彼が時折口にする「右手にロジック、左手にパッション」というフレーズは、
そのキャラクターを表現するのにまさしくふさわしいものである。

さらに、音楽マニアとしても知られ、
コアな音楽雑誌に批評を連載したり、
トラットリア(コーネリアス:小山田圭吾主催レーベル)でライナーノーツを執筆するなど、
サブカルチャーをこよなく愛するいつまでもオサレなオジサマでもある。

さて。
反町監督は湘南ベルマーレでどんなチームをつくるのか。
スペイン留学経験もある反町監督だが、
そのサッカーはリアリズムの追求を形にしたものでもある。
堅守速攻型。
攻撃には手数をかけずにゴールを目指す。

そのためにはターゲットとなるフォワードが必要だが、
菅野監督の築いた湘南ベルマーレはJ屈指のスモールラインナップ。
となると、まずはターゲットとなるFWの獲得が最優先課題か。
そして、守備の核となるセンターバックの確保(斉藤・ジャーンの残留)、
攻撃の中心となるアジエル・石原の残留と、チームに残された課題は多い。
シーズン開幕に向けて、どんなチームを作るのか。

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2008年12月06日

2008シーズン終了。課題と展望。

2008年シーズンは雪のちらつく福岡で幕を閉じ、
入れ替え戦での昇格に望みを託したサポーターの願いはかなうことなく、
チームが平塚競技場にもどることはなかった。

最終戦もセットプレーからの失点。
今シーズンを総括すると、圧倒的にセットプレーに弱かった。
もちろん、守備だけでなく、攻撃も。
ひとつにはジャーンの長期離脱は大きかった。
加えて、身長のわりにセットプレーに強いアジエルや、
外国人FW不在の期間が長かったこともある。
そして、セットプレーのキッカーの質にもいささか不安を感じ得ない。
加藤望を中心にセットプレーを展開したものの、
特にシーズンの後半にかけてキックの精度が落ちている印象は否めない。
また、加藤の不在時は菊池や坂本がキッカーになる場合も多く、
スペシャリストがいないというのは大きなハンディキャップになるだろう。

それと、この日も後半の立ち上がりに失点したように、立ち上がりに弱い。
セットプレーも含めて、高い集中力を保たなければいけないはずの時間で弱いのは、
精神的な面での弱さなのか。

さて、来季に向けて、退団選手の発表や新加入選手の発表などが行われていくことになるが、
最大の関心事は、
外国人選手の動向と、清水からレンタル中の斉藤の動向だろう。
それと、もうひとつ。
菅野監督のままで、昇格を目指せるのかということ。
確かに、最終節まで昇格の可能性を残したし、順位も昨年より一つ上がった。
けれど、大事な試合にことごとく敗れ、シーズン後半戦は完全に失速、
昇格を目指すチームの戦い方としてふさわしいものではなかった。
2002年に5位まで上りつめた田中孝司監督を解任してからの低迷した時間の長さが大きなトラウマとなっているような印象があり、
思い切った決断を下すことは難しい状況ではないかと思えるが、
フロントがどういった判断を下すのかにも大きな注目が集まりそうだ。

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2008年11月30日

希望をつなげた湘南ベルマーレ。役者が揃ったホーム最終戦。

最終節まで昇格の可能性をわずかながら残した。
可能性は限りなく小さくても、
これは1/42の試合が消化試合でなくなったというだけの違いではない。

昨年はホーム最終戦で福岡に敗れ、アウェーでの最終戦を消化試合として迎えた。
昨年と同じように、絶対に負けられない状況を何度も迎えながら、たどり着いた最終節までの道程。
最終節に昇格の可能性を残して戦うチームを応援することのできる誇らしさ。
ファイナリストのひとつになりえた自信は選手・サポーターにも深く植え付けられるに違いない。
昇格を手にできなかったとしても、
来シーズンに向けて大きな手ごたえとして感じることのできるシーズンになるはずだ。

ホームでの最終戦は石原・アジエル・トゥットのゴールで快勝。
前半はリードしながらも攻撃の起点をつくれない時間が多かったものの、
トゥットの投入で大きく戦局が変わった。
前線でボールをしっかり収め、おそらく苦手であろう守備にも走り回り、
チームの攻撃にリズムが生まれる。

そして、驚くべき決定力。
出場6試合で5得点。
・・・それだけじゃない。
出場時間174分で5得点。90分平均得点2.59!!!
さらにシュート数7で5得点。シュート決定率7割1分!!!
チームに合流してからの時間も短く、コンディションだって万全ではない。
それでもこの結果を残せているというのは、まさに神懸り。

主力の怪我に泣かされ続けたシーズン、
ホーム最終戦にしておそらくはじめてチームの主力選手が全員揃って戦うことができた。
泣いても笑っても最終節を残すのみ。

どうせだったら笑いたい。
許されるのなら、選手全員が、スタッフ全員が、そして全てのサポーターが、
笑ってシーズンを終えることのできることを願うのみです。

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2008年11月09日

まずひとつめ。逆転昇格へ向けて。

残り4つ。
昇格圏内である3位との勝ち点差は6。
もう勝つしかなくなった湘南ベルマーレがこの試合で手にした勝ち点3の意味は大きい。

10月 3戦全敗、得点ゼロ。
悪夢のような日々を越えて、ようやくかすかな希望が見えた水戸戦。

前半は、今までと何も変わらないロングボールでのツートップ頼みの戦術。
特に目立ったのが加藤望のイージーなミスの多さやキックの精度の低さ。
それに比べて、逆サイドの菊池大介もミスは多いながら
前への意欲の高さと気迫でチームを後押ししていた。
このシーズン終盤にきて、加藤望のパフォーマンスの低下が心配。

後半は、トゥットを投入したことで、前線にボールをおさめることができるようになり、
ようやく攻撃にダイナミズムが生まれ始める。
石原とのワンツーで決めたトゥットのゴールはまさにその象徴。
トゥットの得点能力の高さには脱帽。。。神がかっているとしか言いようがない。

そして、アジエルの復帰。
柔らかいボールタッチ、軽やかなステップ、はじける笑顔。
ついに、ついに、アジエルが帰ってきた。
どん底をさまよっていたチームが、ようやく戦える状況になった。
ここにきて、やっと昇格争いのスタートラインに立ったような印象だ。

次はセレッソ戦。
負ければその時点で、4位以下に決定する可能性もある。

アジエルが90分試合に出場できるコンディションに持っていけるのか。
ただ、アジエルが入ることで、右サイドの守備が手薄になることを考えると、
ある程度時間を区切って使ってくるのか。
セレッソの香川とマッチアップするのが縦の突破にめっぽう弱い山口。
前半はアジエルを使わずに守備に重点を置くのかもしれない。
もしくは、アジエルをFWで起用して守備の負担を軽減することもできるか。

また、加藤望の状態を考えると、菊池を左サイドで起用することも考えられる。
この試合で力強い突破を魅せた永里源気を起用するのもひとつの方法か。

ここにきて、菅野監督の手腕が試される試合になったといえよう。
仮にJ1昇格を逃した場合を想定しても、
この試合での監督の采配が続投・解任を大きく左右する一戦になるのではないだろうか。

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2008年10月26日

絶望的。湘南ベルマーレが勝ち点差6を埋めるには。

絶望的。
絶望ではないけれど、限りなくそれに近い。

2位山形との直接対決、
ロスタイムにゴールを許し、あまりにも大きすぎる敗戦。
さらに、仙台がセレッソに逆転勝ちをし、
2位山形との勝ち点差は9、
3位仙台との勝ち点差は6。
そして、残りは4試合。
のこる2つの昇格圏を東北2チームが確保することが濃厚となった。

湘南ベルマーレはここ7試合でわずか3得点。
出場停止あけの田村が鬼神のようなディフェンスを見せても、
ジャーン・斉藤が山形のツインタワーを封じても、
点が取れないのであればどうにもならない。
今シーズンの前半は石原の高いシュート決定力を中心に
決定率の高さでゴールを積み重ねていったものの、
石原にシュートが少なくなってきたことから、
シュート決定率も格段に落ちている。
最後は運のほうから愛想をつかして逃げていくのだろう、
ポストに当たったボールがキムヨンギの頭で跳ね返ってゴールイン。

怪我あけのトゥットを後半投入するも、
この短期間でコンディションを調整することはさすがに無理があった。

そのなかで、17歳菊池大介は果敢にゴールに迫っていたが、
そこをあえて崩してピッチを去らせた菅野采配にも疑問が残る。
湘南ベルマーレが来年、昇格を狙うチームになるためには、
菊池大介が90分間今日見せたようなムラのないプレーすること。
そして、決定機にゴールをあげる力をつけること。

や、まだ可能性はあるのだから、
残り4試合。
可能性がある限りは応援するしかないでしょ。

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2008年10月22日

どうしても勝たなくてはいけない試合。

いよいよ今週末、2位山形との直接対決を迎える湘南ベルマーレ。
すでに2位山形との勝ち点差は6。
2位での自動昇格は厳しい状況だが、
ここでの勝ち点3がどうしても欲しいところなのだが。。。

チームにとって明るい材料は、
出場3試合全てにゴールを決めているトゥットが帰国し、合流。
山形線への出場の可能性が高まっている。
さらに、離脱していた鈴木信貴も復帰の可能性がある。
そして、出場停止だったボランチの田村・坂本のコンビが復帰。
ようやく戦力の立て直しができたが、
これが遅かったということになるのかどうかはこの試合にかかっています。

アジエルを除いてはカードが出揃ったところでスタメンは、どうなるか。

    石原 原
菊池        臼井
    坂本 田村
鈴木 ジャーン 斉藤 山口
    キム

相手の左はストロングサイドなので、
対人プレーと高さに強い山口を右サイドバックにおいて、安定感を。
臼井を上げて、菊池は左の方が持ち味が生きるような印象を持っているのだけど。。。

これで、加藤望とトゥットというカードを2枚残して後半45分間勝負に持ち込めれば・・・。
日曜日の試合が終わって笑っているのは・・・。

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2008年10月18日

遠ざかるJ1昇格への道。U-19日本代表鎌田翔雅Jデビューも・・・。

長いJ2のリーグ戦の中でのひとつの凡戦。
ただ、湘南ベルマーレがJ1昇格を目指しているはずのチームだったということを除いては。

湘南ベルマーレは、J1昇格に向けてどうしても勝ち点3が欲しかった。
アジエル、トゥット、鈴木信貴を怪我で失い、
田村、坂本を出場停止で欠くという満身創痍の状態。
U-19日本代表としてのプレーを経験した鎌田翔雅を先発起用でJデビューさせるが、
これは若手の実戦練習でも来年以降のためのテストでもなく、
鎌田のポテンシャルに賭けるしかなかったのかもしれない。

前半から動きのかたい鎌田。
しかし、それも彼だけではない。
意思疎通のできないパス交換、
ロングボールを放り込むだけの石原頼みの攻撃、
簡単にフリーランニングからチャンスを作られるDF陣、
プレスの甘い中盤。
すべてがギクシャクでチグハグだった。
こんな試合でデビューをしなければならなかった鎌田は不幸だったといえるかもしれない。
それでも、終盤にはサイドを駆け上がり積極的に攻撃参加するなどのプレーを見せたが、遅すぎた。

阿部、ナザ、大山といった選手を途中から起用しても、
チームに何の変化を与えることもできなかった。
力がなかったというほかない。
どちらに転ぶかわからない凡戦、
たまたま負けただけなのかもしれないけれど、
今日のベルマーレは勝てるチームではなかった。

残り5試合。
積み上げることのできる勝ち点はますます限られていて、
明日には5位まで落ちる可能性もある。
先週は天皇杯で北信越リーグのチームにも負ける。
チームの状態はここにきてどうにもならないくらいどん底だけれど、
それでも、それでも前に進むしかない。

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2008年09月27日

拝啓、キム・ヨンギ様。

拝啓、キム・ヨンギ様。
あなたのおかげで、湘南ベルマーレがJ1昇格への希望を失わずに済んだことを心から感謝します。

今日の試合、圧倒的なパワーの甲府相手に押し込まれ、
チームファウル33回も犯して打ち込まれまくりながらも、
冷静に対処し続け、無失点で切り抜けたのは、あなたのおかげです。

今年、あなたのポカのせいで落としてしまった試合が2試合ほどありましたが、
忘れます。
そんなささいなこと。

まったく似合わないパーマをして、不評だったようで最近また髪型を戻したようですが、
忘れます。
そんなささいなこと。

チームにはあなたが必要です。
残り試合、どうか、今日見せた集中力をみせて下さい。

次の広島戦はボランチ2枚とも出場停止なので、
フルボッコにされることは間違いないのでしょうけれど、
今日のあなたがいれば、まともな試合になりそうな気がします。

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2008年09月02日

覚醒した原竜太。FWに求められる役割。

草津戦に4-0と快勝!湘南ベルマーレは昇格(入れ替え戦)圏内の3位に突入した。

チームを勝利に導いたのはこの日2得点の原竜太。
前節、昇格争いにおける当面のライバルである鳥栖戦で、
この試合唯一のゴールをあげた原竜太はこの試合もスタメン出場。
前線からの守備で大きくチームに貢献してきた原竜太だったが、
今シーズンはゴールという結果を残すことができず、
この鳥栖戦のゴールが3ゴール目。
昨シーズン二桁ゴールを上げた選手としては物足りない数字。
結果を残すことのできない間に、
石原はチームの攻撃を牽引するストライカーに成長し、
阿部とリンコンがゴールという結果を残し、原に与えられたポジションは第4のFW。

しかし、リンコンが負傷のため戦線離脱。
代わって獲得したはずのカレカが出場1試合のみで退団・移籍。
こうして、鳥栖戦にめぐってきたスタメン出場のチャンスを、原は結果で示した。

そして、この草津戦。
一点目はCKから、
ゴール前で混戦からこぼれ落ちたボールに誰よりも早く反応し、ゴールをあげた。

さらに、二点目はヘディング。
本人は「(臼井)幸平さんのクロスに合わせただけ」と語ったが、
距離のあるヘディング、小さな体を大きくひねって逆サイドのコースに流し込んでいる。
昨シーズン、原竜太が見せた得点感覚がついに覚醒した。

チームはトゥットを獲得し、FWはますます層に厚みを増している。
その中で、現時点で総合的に見て、石原のベストパートナーは原竜太で間違いない。
アジエルを失ってなお多彩な攻撃のオプションをいかに操っていくか、
J1昇格を目指し、菅野監督の手腕が問われる最終クールとなりそうだ。

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2008年08月05日

カレカは昇格に向けての秘密兵器となりうるのか?石原のベストパートナーは?

湘南ベルマーレにFWカレカが加入した。この獲得の意図はどこに?

湘南はリンコンが負傷のため、一時帰国。
チームにフィットしていたというわけではないが、
昇格を目指すチームにとっては攻撃のオプションを失うことになった。
そして、これまで、攻撃を支えてきたアジエルが骨折のため戦線離脱。
チームは、攻撃の形をもう一度考え直す必要に迫られた。

そこで、このカレカの加入。
セレッソを戦力外になった大型FWは、
馬力のある突破を得意とし、個人で状況を打開する力も持っている。
現段階でできる戦力補強としては、これが精一杯で、これが最高の形だったのかもしれない。

湘南は、現在12得点のエース石原を軸にツートップを組んでいる。
そのパートナー選びがこれからの試合の鍵を握りそうだ。

まずは、昨年からのパートナー原竜太。
スピードのある裏への飛び出しを得意としている。
体を投げ出してボールにくらいつき、不利な状況からでもマイボールを獲得する。
さらに、積極的にプレスを仕掛け、守備の面での貢献が光る。
今季、ゴールという結果を残せていないが、チームにリズムを作るという意味で、
スタメンで原を起用し、攻撃にはリスクをかけずに前半をイーブンで終え、
後半に勝負という狙いを持った試合も多かった。
守備に重点を置くとしたら、原がベストパートナーだろう。

ゴールという結果を残している面から考えれば阿部。
得点感覚に優れ、難しい状況からでもゴールを奪うが、逆にイージーなミスをすることも多い不思議な選手。
チームにもフィットし、守備でも奮闘する姿が目立ってきた。

そして、カレカ。
馬力のあるこの大型FWを後半の途中から試合に投入すれば、
一気に試合は動き出す。
リンコンに比べて、足元のテクニックやシュートの精度、センタリングに合わせる技術など、明らかに見劣りする部分もあるが、
ひょっとしたらいまの湘南に最も必要なのは、
後半の厳しい時間帯に、パワープレーで体を張ってターゲットとなることのできるカレカのような選手なのかもしれない。

週末には古巣セレッソ大阪戦。
チームの命運は・・・。

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2008年08月03日

菊池大介が魅せた1ゴール1アシスト。彼が88分までプレーした訳。

前節に続いてスタメン出場の17歳、菊池大介がまた魅せた。

先制ゴールは、原・石原がしぶとくつないだボールを受け取り、
するすると中央に切り込み、ボールコントロールを一瞬ミスしたようにも見えたが、
すぐに修正して右足でゴール。
完全にDFを手玉に取る格好となった。

そして、後半。
劣勢な時間帯で、右サイドでボールを受けて低く鋭いクロス。
DFとキーパーの間を縫うように、
糸を引くようなクロスが21歳年上の加藤望のゴールを生んだ。

消えている時間帯も多かったし、相変わらずミスも多かった。
けれど、ここぞという一瞬に見せるプレーは誰よりも輝きを放っていたのかもしれない。

菊池大介は結局、88分までプレー。
体力的にもかなり消耗していたことは間違いなかったが、
それまで交替をさせなかった。
なぜか。

そこにはチーム事情が関係している。
前線の一枚、つまり、石原のパートナーは後半の途中で替えることがパターンとなっている。
前線から激しいチェイシングを行うベルマーレのFWには運動量が要求される。
試合の途中でFWを一枚交替するというのは、
攻撃に変化をつけるためだけの問題ではなく、前線からの守備の問題でもある。
この日(福岡戦)は、好調の福岡に対して、前半は原が積極的にプレスを行い、
前半をイーブンで折り返して、後半、阿部を投入して勝負というねらいが見えていた。
これで選手交替の枠を一つ使わざるを得ない。

そして、二つ目の交替枠は38歳、加藤望。
豊富な運動量を誇り、チーム内での体力テストはトップクラスの加藤ではあるが、
この夏場、やはり後半の運動量の低下はやむをえないところ。
加藤を90分間フルタイムで起用することは監督のプランの中にはない。
この日も疲れのためか、単純なミスがいくつも見られた。

そして、残るのはもう一枠。
つまり、これを17歳で実戦経験が少なく、
トップとの体格差などに消耗が激しいことから、
菊池大介を途中で替えるというのが常識的な判断となるだろう。

となると、それ以外には、戦術的な選手交替は、一切行えない。
または、他の選手にトラブルがあった場合にはそのプランを崩さなければならない。

そこで出した結論は、菊池大介を90分間プレーさせること。
前節は82分間、今日は88分間プレーした。
夏休み期間中は、菊池大介の出場時間は増えていくだろう。
アジエルを失ったチームが8月を乗り越えることができるかは、
菊池大介にかかっているといっても過言ではない。

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2008年07月31日

魅惑のシルクタッチ。17歳菊池大介が切り拓く未来。

不振が続いた湘南ベルマーレを救ったのは、17歳、菊池大介。

疲労骨折のためチームの核であるアジエルが長期離脱。
この危機に、菅野監督は17歳菊池大介を大胆起用。
熊本戦でスタメンとしてピッチに立った。

菊池の魅力は、なんと言っても美しいボールタッチ。
自在にボールを操り、クイクイと相手DFのプレッシャーをかいくぐる。
そして、後半にはステップからパンチ力のあるミドルでゴールネットを揺らした。
これが、J2最年少ゴールとなった。

ただ、まだまだ不用意にボールを失うシーンなども目立ち、
連携面での課題も多く見られた。
それでも、菊池の起用で、停滞していたチームが活気付いたことは間違いない。
臼井にはゴールへの意識の高さが生まれ、
鈴木信貴は右足でのクロスにも積極的にトライしゴールも呼び込んだ。
山口も安定感のある守備を見せ、斉藤不在の穴をカバーした。
そして、ピッチの外では菅野監督も気迫を見せて審判に何度も食ってかかった。
チームはやっと、前に進み始めた。

アジエルを失ったチームで輝き始めた希望は、
17歳の若者のプレーに重なって見える。

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2008年07月16日

復活したハードワーク。坂本鉱司J2出場300試合達成。

難敵愛媛と対戦したベルマーレ。
どん底のチームがかろうじて立ち直ったのは、本来の持ち味であるハードワークの復活によるものだった。

坂本鉱司のJ2出場300試合となったこの試合。
下位チームとの連戦の続くなか、いきなり水戸・徳島から勝ち点を取りこぼし、
暗雲が立ち込めていた湘南ベルマーレ。
しかし、この試合では、ようやくハードワークによる守備を取り戻し、
流れを引き寄せることに成功した。

坂本は、鋭い切り替えしからの強烈ミドルで先制ゴールのきっかけを生み、
同点とされた後には、カウンターに長い距離を走り、勝ち越しゴールを冷静に決めた。
ボランチでコンビを組む田村は、ガツガツと相手にプレッシャーをかけ、
無駄なファウルもあり、プレスをかわされることも多かったものの、
この田村の気持ちの入った守備が間違いなくチームを活性化していた。

試合は4-1と大差になったが、
得点差を見るほど内容に差があったとは感じられない。
右サイドでオーバーラップをする臼井へのパスミスが目立ち、
サイド攻撃がほとんど機能しなかったこともまた事実。
まだまだ課題が山積する中で、ジャーンが復帰したことは大きい。
ジャーン不在の間、セットプレーや空中戦で完全に競り負けての失点が目立っていただけに、
この復帰はチームにとっては大きな希望となる。

第2クール、残り試合でどれだけ上位との勝ち点差を詰めることができるのか。

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2008年06月01日

湘南ベルマーレ、スクランブル三連戦。問われる真価。

湘南ベルマーレは、第2クール最大の山場といえる三連戦を迎えた。

湘南と同じく昇格を目指す、横浜FC、仙台、広島との連戦で、
結果を残すことが昇格に向けての必須条件。

緒戦の横浜FC戦。
ベルマーレはボランチの坂本を出場停止で欠き、
その上、左サイドバックの鈴木信貴が試合直前に負傷で戦線離脱。
この状況で奮起したのが、急遽出場が決定したベテラン北島義生。
広い視野、豊富な運動量でチームを牽引。
3点目のゴールは、北島のすばやいリスタートからのロングパスによるものだった。
昨年は年間通してボランチとしてチームを支え続けたが、
シーズン後半は疲労のためか、単純なミスなども目立っていた。
同じボランチの田村や永田の台頭もあり、
今年は出場機会に恵まれなかったが、この試合でその存在感を十分にアピールした。

2試合目の仙台戦。
前半10分間でコーナーキックから2失点。
いずれも高さに欠けるニアサイドを狙われての失点となった。
このビハインドを追いついたものの、
阿部、田村が立て続けにレッドカードを受け、二人少ない状況となった。
それでも試合をドローに持ち込んだことはチームにとって大きな勝ち点1。
ただの勝ち点1ではなく、
当面の昇格に向けたライバル仙台からふたつ分の勝ち点を奪った意味でも大きい。
序盤に失点するのは、昨年同様、悪い面が出た形だが、
そこで折れることなく、チームを立て直すことができたのは、
昨年から口にし続けてきたリバウンド・メンタリティがようやく結実したということなのだろうか。

この試合で退場になった阿部、田村。
さらに、累積警告で欠場となるアジエル、臼井。
怪我のため出場の見通しが立たないジャーン、鈴木信貴。
広島戦はチームの主力を数多く欠いた状況で戦う、まさにスクランブル。
この試合でチームが何かを得ることができたら、
昇格に向けて大きなエネルギーになることは間違いないだろう。

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2008年05月21日

第一クール終了。勝ち点25が持つ意味と課題

J2第一クールが終了。
湘南ベルマーレが積み上げた勝ち点は25。

この日、愛媛FCはゴール前の守備を固めてカウンターという戦術を徹底し、
結局、失点を最小に抑えて、試合はドローで終了した。

湘南ベルマーレは今シーズン初めての引き分けで、
目標としていた第一クール勝ち点27に到達することはできなかった。
この25という数字をどう評価するべきかというと、
現在の湘南ベルマーレというチーム状態を考えたら合格点ととらえるべきではないか。
圧倒的な力の差をもって相手を沈めるだけの力を見せることもなく、
それでも勝ち点25、4位という成績を手にすることができたのだから、
上出来ではないか。

ここまでの試合で、いくつかの不安材料が浮上した。

・ ジャーン、田村という守備の中軸の不在
・ 機能しないスーパーサブ、リンコンの起用法
・ 菅野監督の不可解な先発選手の起用法
・ アジエルがボールを奪われた後のリスクマネジメント

今日の試合では、11本のコーナーキックを得たものの、そこからゴールを奪えなかった。
ジャーンや田村といった制空権を握れる選手が不在だったことが大きく影響している。
さらに、FWも原・石原・阿部の3人のローテーションでは、
ゴール前を固めた相手からゴールを奪うことは難しい。

そして、各チームからマークされる存在となった「昇格候補」湘南ベルマーレ。
特に目立ったのは、アジエル対策。
最近三試合では、
鳥栖はがっちりと徹底マンマークをつけて対応。
セレッソもマンマークに近い形をとった。
愛媛はアジエルを比較的フリーに近い形で持たせておいて、ゴール前を固めた。
この3試合を見ると、
今後のアジエル対策の大きなヒントになってしまうような気がしますが・・・。

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2008年05月06日

湘南ベルマーレ第4のFW、阿部吉郎が見せた意地。

湘南ベルマーレが連勝。
暫定ながら2位に順位をあげた。

水戸のDF陣の堅守に阻まれ、ゴールを奪えない湘南。
そこで菅野監督が投入したのが、FC東京から移籍してきたFW阿部吉郎。
開幕戦で先発出場したものの、結果を残せず、
怪我もあって出場機会を失っていた阿部吉郎がピッチに飛び出す。
リンコンが怪我で欠場したために出場チャンスのめぐってきた第4のFW。
そして、快足を活かしてオーバーラップした臼井のセンタリングに、
得意のアクロバティックなボレーで合わせて先制ゴールをあげた。
これでチームの一員になれた気がする、と本人が語ったコメントから、
FWとして仕事をやり遂げた充実感があふれていた。

途中出場から決定的な仕事をできる阿部が戦力として目処が立てば、
チームにとっては大きなプラス材料となる。
しかし、その後も、ゴール前で決定的なチャンスを何度も迎えるが、
ゴールを決めることはできなかった。
彼が昇格を目指すチームの切り札となるためにはそのあたりの精度を上げることが重要になりそうだ。

投稿者 welconnect : 15:49 | コメント (0) | トラックバック

2008年04月29日

連勝ストップ。菅野監督の采配は正しかったのか?

湘南ベルマーレの連勝は3でストップ。
山形戦での試合を振り返ったとき、いくつかの課題が浮き彫りとなった。

山形は、運動量でも、フィジカルコンタクトの強さでも湘南を圧倒した。
後半の失点で、チームは完全に浮き足立ち、バラバラに。
攻撃の足がかりをつかむために、菅野監督は早めにリンコンを投入。
しかし、リンコンはまったくボールを収めることができず、
攻撃の起点をつくることすらままならなくなってしまった。
永里、鈴木伸貴を続けて投入するも、まったく効果を見せなかった。
そして、ポジションチェンジで急遽センターバックとなった三田がイエローカードを受けて退場。
やることなすこと、全てがうまくまわらず、山形の術中にまんまとはまってしまった。

リンコンを投入する時間が早かったことは、
失点でリズムを失ったチームをますます混乱させる結果となってしまった。
ボールが収まらない状況で、スピードのある永里が入ってもアップダウンを繰り返すだけ。
そして、敗因のひとつは、ジャーン・田村を欠いた守備陣をあえていじったことにもある。
臼井のコンディションが戻ってきたからといって、
不安要素だらけのDFラインをいじって、好調だった鈴木伸貴をはずす必要があったのか。
この日の菅野監督の采配にはいくつもの疑問が残った。

チームは3連勝で2位まで順位を上げていたものの、
チームの調子自体は決していいものではなく、ドタバタの中で勝ち点が転がり込んできたような印象だ。
そういった部分の反省や課題をしっかりクリアにしていかなければ、
昇格を手にすることは難しいのではないか。。。

苦手な山形との試合を終えたばかりで、次もますます苦手な福岡戦。
苦手チームをしっかり攻略していけるのかが今シーズンの鍵となりそうだが・・・。

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2008年04月05日

試合を変えた湘南のダイナモ、永田亮太

まったく調子の上がらない湘南ベルマーレはアウェーで草津と対戦。

前半、原と石原のツートップが前線で体を張ることで、
試合の主導権を握りながらも、決定機を逃し続ける湘南。
後半になると、まったくボールが収まらなくなり、
ついには草津にカウンターから先制点を許す。

リンコン・鈴木将太投入も実らず、
菅野監督が最後に切ったカードは永田亮太。
全体的に守備が軽く、球際で圧倒されていた湘南だったものの、
立命館大学出身ルーキー永田の精力的なランニングでそれを補い、チームを活性化することに成功。
ボランチの位置から積極的に前線に飛び出し、チームの攻撃にようやく勢いが生まれる。
そして、同点ゴールは永田のセンタリングから、最後はリンコンが決める。
逆転のゴールをアシストしたのも永田。
右サイドを駆け上がり柔らかいセンタリング、リンコンの頭にピタリと合わせた。

最後はハンドによるPKをとられるなど、最後までぴりっとしない試合展開となったが、
それでも永田がこうして結果を出したことはそれ以上に大きな価値がある。
ゲームを作り、得点を狙えるダイナミックなボランチがようやく始動した。

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2008年03月08日

湘南ベルマーレの2008シーズン開幕。見えてきたリンコンとアジエルのホットライン。

ついに開幕しました2008年Jリーグ。
今年は昇格という目標が、近年で最も現実的な目標として戦えるシーズン。
湘南ベルマーレは昨年同様、ホームでベガルタ仙台と対戦。

前半から、仙台FW中原をめがけてロングボール、さらにサイドに展開して勝負という、
仙台のシンプルな攻撃に対してまったく後手後手に回った湘南。
昨年の開幕戦は右サイドの財津が集中砲火を受けたが、
今年も右サイドの山口が徹底的に狙われ、まったくリズムがつかめない。

流れが変わったのは選手交代から。
湘南は阿部に代えてリンコンを投入することで、前線にボールが収まるようになった。
リンコンは、やわらかいボールタッチと長いリーチでボールをキープ。
アジエルと近い関係を保つことで、攻撃にようやくリズムが生まれた。

そして、コーナーキック。大山のブレーキのかかったキックにジャーンがあわせて先制。
このゴールが決勝点となった。

注目のリンコンはアジエルとの相性もよさそうで、
昨年のエドワルド・マルケス同様、前線でアジエルと細かいパス交換からチャンスメイクが期待できる。
決定機を外すなど、十分な活躍だったとはいえないかもしれないが、その片鱗は見えた。

新戦力の三田、大山は消極的な姿勢が目立ち、左サイドからのチャンスはほとんど作れなかった。
阿部は力強いドリブルなども見せたものの、
今日のような守勢に回るゲームでは石原+原やリンコンがベストチョイスなのかもしれない。

3クール制になったため、序盤のつまづきが昇格の行方を大きく左右するわけで、
内容はともかく、勝ち点3をとったことは大きい。
横浜FC戦・広島戦と続く序盤の3試合で勝ち点6以上取ることが、昇格に向けての大きなステップと言えそうだ。

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2008年02月22日

いよいよ始まる2008シーズン。湘南ベルマーレの補強ポイントとは?

いよいよ3月8日から、J1昇格を目指す湘南ベルマーレの2008年が始まります。
今シーズンの主な新戦力は以下。

DF 三田光(新潟)
DF 臼井幸平(山形)
FW リンコン(福岡)
MF 大山俊輔(愛媛)
FW 阿部吉朗(FC東京)
MF 中村 祐也(浦和)

尾亦が抜けたサイドバックの補強として、三田と臼井という、
実績の豊富な選手を獲得できたことは非常に大きい。
また、FWのリンコンは福岡でも得点を量産し、
チーム戦術にフィットするかは疑問が残るが、その得点感覚だけは間違いない。
阿部もスーパーサブ的な働きのできる選手で、FWの層も厚みを増した。

全体的に見て、昨年のチームをベースに、
的確な補強で戦力の底上げができたという印象を得た。


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2007年12月08日

湘南ベルマーレ、2007シーズン総括 フォワード編

絶対的なエース不在。それでも、チームはシーズン55得点。

エース石原は、ポストとしてのプレーにも磨きがかかり、
囲まれても簡単にはボールを失わない力強さを身につけるようになった。
前線からの献身的な守備、運動量の多さ、瞬発力の高さ。
チームへの貢献度の高さは特筆すべきものがある。
シーズン12得点という数字をどう評価するかは意見が分かれるかもしれない。
決めるべきシーンでのミスも少なくなかった。
石原がここを改善することが、J1昇格への最大の近道になりそうだ。

そして、11得点を挙げた原竜太。
出場時間でいえば2418分と石原よりも1000分以上も少なく、
90分平均得点で0.43、シュート決定率0.23はいずれもチームトップ。
この数字が原竜太の今シーズンの活躍を物語っている。
ただ、終盤戦は負傷もあって、精彩を欠いていた。

シーズン中盤に加入したエドワルド・マルケスは、
前線でボールをしっかりと収める技術の高さでチームに貢献したものの、
得点能力やスピードに物足りなさがあったのは間違いない。
残念ながら戦力外となり、代わりに外国人FWを獲得することが濃厚となっている。
福岡のリンコンという名前もすでにあがっているようだが・・・、果たして。。。

外池が引退、柿本・森谷が退団。
梅田は残り、高さという意味でのオプションとして期待される。
岡、菅野といった若手の成長も楽しみだが、
やはり最大の注目点は外国人選手の補強になりそうだ。

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湘南ベルマーレ、2007シーズン総括 オフェンシブハーフ編

アジエルなくしてはこのチームの昇格はありえない。

J1を含め、数多くのオファーを断っていち早く残留を決定したアジエル。
来シーズンも攻撃の核はアジエルに他ならない。
繊細で美しいも力強いステップワーク、
アジエルがボールを持つと、チーム全員がアジエルを中心に動き出す。
アジエルのドリブルが湘南の生命線となる。
小さな体だが、実はジャンプ力があり、コーナーキックからのヘディングも得意。
明るいキャラクターで、チームへの影響も大きく、まさにチームの顔だ。

シーズン終盤、
家族の不幸のためにアジエルが戦線離脱。
その間に成長を見せたのが鈴木将太。
右サイド、ボールを持ったらドリブルで勝負を仕掛ける。
シーズン序盤は、消極的なプレーが目立ち、チームの期待を裏切ってきたものの、
終盤は鈴木将太のドリブルはチームにとってなくてはならない武器となった。
トップ昇格し、試合出場も果たした猪狩や、磐田ユースから加入の原田らの活躍にも期待。

左では加藤望が存在感を見せた。
38歳とは思えない豊富な運動量、経験の高さ、正確なプレスキック、視野の広さ、
第4クールに入ってからはまさにMVP級の大車輪を見せていた。
衰えることはないのだろうか。
今シーズンはキャリアハイのシーズン10得点をあげ、まだまだ発展途上。

途中出場の多かった永里だが、プレーにムラも多く、
スーパーサブと呼ばれるだけの活躍をしたとは言い難い。
だが、第4クール京都戦で見せた同点ゴールなど、印象に残るプレーも多かった。
ピッチにたてば、何かを変えることができる、そんな期待される選手に成長してほしい。

そして、16歳の菊池大介。
出場は1試合のみだったものの、ボールコントロールの技術や視野の広さなど、
将来性を感じさせる選手であったことは間違いない。
経験を積み、チームだけでなく、リーグを背負って立つ選手になることを期待したい。

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湘南ベルマーレ、2007シーズン総括 ボランチ編

ボランチ。坂本はまさにチームの心臓だった。

昨シーズンの終盤からボランチにコンバートされた坂本。
視野の広さ、正確なボールタッチ、あきらめない魂のこもった守備、労を惜しまぬランニング。
考えてみればボランチに必要な要素はすべて持っていたのかもしれない。
坂本が攻撃参加することで、チームは攻撃モードに変わる。
坂本がひとつのスイッチとなっていた。

第3クールの東京ヴェルディ戦。
1点ビハインド、劣勢のベルマーレ。
さらに、坂本は不可解なイエローカードを受けて時節出場停止が決定。
坂本はこの試合の重要性を、これから続く試合の意味の大きさを誰よりも感じていた。
そして、終了間際に、ドリブル突破から、同点ゴールを生むセンタリング。
坂本がチームを救った、象徴的なシーンだった。
来シーズンも、坂本がチームの牽引車として、中盤を支えることを期待したい。

もうひとつのポジションは、北島が中盤戦までスタメンを務めていた。
北島は高いインターセプト技術で、チームへの貢献も大きかった。
しかし、危険なパスミスなども目立ち、スタミナからか運動量も落ちたように感じる。
代わってスタメンとなったのは田村。
とにかくよく走り、体を張る。
器用なことができる選手ではないが、チームにとっては貴重な汗かき屋だ。
ハードワークで、相手の中盤のキーマンを止める。
今シーズン最も成長した選手の一人かもしれない。

坂本・田村を軸に展開していくことになりそうだ。
トップ昇格を果たした林の成長にも期待したい。

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湘南ベルマーレ、2007シーズン総括 サイドバック編

次はサイドバック。ベルマーレのアキレス腱、右サイドバックは・・・。

J2はどのチームもサイドバックの人材難であることは間違いない。
優秀なサイドバックの人材不足は日本サッカー界全体の大きな課題だからだ。

その中で、ベルマーレももちろん例外ではない。
特に右サイドバックの人材は大きな問題だった。
名良橋を獲得したものの、出場するコンディションには至らず、半年での契約終了となった。
チームの黄金期を支えた選手としては寂しい選手生活の最後となったが。

前半戦、チームは右サイドバックを固定することができなかった。
右サイドバックは、
財津、村山、中里、田村、松本などが務めたものの、定位置を確保する活躍をするにはいたらなかった。
第3クール途中から、山口が右サイドバックとして固定されるようになった。
本来センターバックのルーキー山口、守備面での能力を買われての起用となった。
対人守備にも強く、高さもあった。
しかし、サイドバックとしての攻撃参加には不満も残る。
中途半端なプレーでピンチを生むことも多く、クロスの質も残念ながら高いとは言えなかった。
終盤からは積極的にドリブルなどで勝負に行く機会も増え、自らシュートで終わるシーンも目立った。
攻撃への意識の高まりは明らかに見てとれるようになってきた。

中里、財津、冨山がすでに契約非更新(戦力外)となっており、
右サイドバックをできる人材は、ボランチの田村と試合出場のまだない川俣。
大宮にレンタル移籍してブレイク、J1残留に貢献した村山が帰ってくるのかどうか。
いずれにしても、戦力の補強は行わなければならない。
来シーズンに向けて、ひとつの大きな補強ポイントとなりそうだ。

左は尾亦。
前半戦は怪我で出遅れたものの、
タイミングのいいオーバーラップや、スピードは大きな武器となった。
昨シーズンは、タッチライン際で手詰まりになってあげたクロスがDFの足に簡単に阻まれるシーンが多かったが、
加藤望をはじめ、中盤との連携からクロスが上がるシーンも増えている。
キックの種類も豊富だが、精度を高めていくことがまずは大きな課題か。
ディフェンスは、時折見せるインターセプトはチームに勢いを与えるが、
いらないファウルも多く、ディフェンスの向上にも期待。

そして、注目すべきは鈴木信貴。
ドイツ帰りの左のスペシャリストは、鋭く曲がって落ちる精度の高いキックを持ち、
セットプレーでの大きな戦力にもなる。
怪我で試合出場は少なかったものの、コンディションが整えば、
尾亦のポジションも磐石ではなさそうだ。

スピードの尾亦。
キックの鈴木。

ふたりがポジション争いをすることによる活性化が期待される。

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湘南ベルマーレ、2007シーズン総括 センターバック編

続いてはセンターバック。
注目のセンターバックコンビは期待以上の大活躍を見せた。

ジャーンと斉藤。
いずれも代表としての経験を持ち、J1での経験も豊かなセンターバックコンビが誕生した。

昨シーズン、リーグで2番目に失点数の多いクラブだったベルマーレ。
守備の建て直しを、緊急かつ最重要の課題として臨んだシーズン。
結果、失点数55は、リーグで3番目に失点数の少ないクラブとなった。

ジャーンの高さと、斉藤のカバーリング。
前から来るボールはほとんどジャーンが跳ね返していた。
スペースを狙ったボールにも、斉藤がしっかりそのスペースをケアしていた。
ジャーンが熱くチームを鼓舞すれば、
斉藤は冷静に状況を判断しコントロールする。
J2で最強のセンターバックコンビと呼ばれるにふさわしいものだった。

ジャーンは、怪我のために一時チームを離脱し、
チームの守備は磐石とはいえなかったものの、
その間に、田村や山口というバックアッパーが試合出場を通して成長したことは大きな収穫となった。

昨シーズン、目立ったセットプレーからの失点も解消され、
ジャーンの高さをターゲットにしたセットプレーからの得点も多かった。
斉藤の直接FKに、ゴールの予感を感じることはあまりなかったが、
セットプレーなどで4得点をあげ、攻撃面でも大きな役割を果たしている。

ジャーンはすでに残留が決定。
一年間のレンタル契約で加入した斉藤の動向が気がかりだが、
昇格のためには必要不可欠な戦力。

円熟味を増すセンターバックコンビの活躍へ期待も大きい。

問題はバックアップ。
昨シーズンのディフェンスリーダー松本だが、集中を欠いたプレーも目立ち、
ふたりの穴を埋める活躍をしたとは言いがたい。
山口がサイドバックに転向し、田村がボランチとして新境地を開いた今、
純粋なセンターバックはこの3人のみ。
どのような形で補強を行うのかも注目か。

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湘南ベルマーレ、2007シーズン総括 GK編

ここから、各ポジション別に2007シーズンの総括として、
感じたこと、来シーズンへの展望を書いていこうかなと。
まずは、ゴールキーパー。

まさかのルーキー開幕先発出場を果たしたキム・ヨンギ。
驚くことに、ルーキーながら全試合フル出場を達成。
経験が何よりも求められるこのポジションで、年間通して、ゴールマウスを守り続けた意義は大きい。
長身でリーチも長く、セレッソとの対戦ではチームを救うPKストップを見せた。
ベルマーレのGKとしては珍しく、パントキックやフィードの正確さも持っている。
ジャーン・斉藤の影響も大きいものの、昨シーズンの合計失点数を大きく下回る失点数で、
課題の守備の建て直しに大きな役割を果たしている。
周囲の予想を大きく上回る大活躍だったといって間違いない。

が、不安はまだ多い。
クロスボールの処理などの際に、ボールをファンブルするシーンが年間通して数多く見られている。
相手チームにも研究され、そこを狙われる危険な場面も多かった。
スピードにはあまり自信のないジャーン・斉藤(残留するのか?)がセンターバックだとすると、
その裏のスペースのケアも大きな課題になりそうだ。

キム・ヨンギがさらに経験をつみ、順調に成長していくことで、
チームはさらに大きく飛躍していくに違いない。


バックアップとして、経験の豊富な伊藤友彦が控えていたことも大きい。
昨シーズンは終盤に出場数を伸ばした植村だったが、
ミスも目立ち、信頼を勝ち得るにはいたらなかった。
若い濱崎はまだこれからに期待。
3選手とも試合出場はなかったものの、
全選手とも戦力外となることはなく、おそらく残留するのではないだろうか。

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2007年12月04日

もっと強くなるために。湘南ベルマーレの最終節。

シーズンが終了。
昇格を視野に入れたまま、シーズン終盤まで戦ってこれたのだ。
これまでとは違う充実感があって、来期への期待に胸を膨らませてもいいところだが。

最終戦のアウェー愛媛戦は、屈辱にまみれた昨シーズンを髣髴とさせるような負け方だった。
同点ゴールを許し、動揺した隙に連続ゴールを奪われ、敗戦。
来シーズンに向けての不安を残すものだった。

そして、毎年。この日はやってくる。
戦力外通告の選手がチームから発表され、
チームをこれまで支えてきた選手たちの名前がリストに掲載された。
ユース時代から期待され続けてきた中里。
エースとして二年連続二桁ゴールを挙げた柿本。
デビュー戦で2ゴールをあげた決定力の高さが魅力の森谷。
さらに富山、財津。どちらも湘南のアキレス腱といわれる貴重な右サイドバック。

そして、エドワルド・マルケスの名前もその中にあった。
5得点ながら、前線でボールをキープし、リズムを変えることのできる貴重な選手だった。
もちろん、PKも外した。シュートもそれほどうまくなかった。ムラが多かった。
いろんな課題はあったにしろ、それでも、湘南の外国人FWとしては、
これまででもっとも貢献した選手といって間違いないのではないか。
それでも、戦力外通告をした背景としては、
それ以上に期待できるFWの獲得のめどが立ったと考える以外にはなさそうだが・・・。

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2007年11月26日

2008シーズンへ向けて。湘南ベルマーレの再出発。

湘南ベルマーレ、2007シーズンホーム最終戦は福岡に敗れ、優勝の可能性も消滅した。

前半10分で失点。
立ち上がりに失点するという、今シーズン何度も何度も何度も何度も繰り返された過ちを、
この大事な試合でもやってしまう。
それでも、前半終了間際に石原が相手の横パスを掻っ攫ってワンマン速攻で同点ゴール。

攻撃では、右サイドの鈴木将太がチームにアクセントを与えていた。
福岡の左サイドバックの対応が甘いと見るや、徹底的に縦の突破を繰り返した。
後半開始と同時に福岡は選手交代で修正を図ったものの、それでも勝負し続け、
スピードあふれる突破からPK獲得。

が、このPKをエドワルドマルケスが失敗。
ひょっとしたら、これがこの試合のすべてだったのかもしれない。
実は湘南ベルマーレ、今シーズン、PKでの得点はこれまでわずかに1点だけ。何故だろう?
その後も前がかりに攻めるも、福岡の荒っぽいディフェンスと、最後の精度の低さに得点が奪えず、
逆にオフサイドぎりぎり(?)のカウンターから失点。
前がかりになったところで失点するというのも、また悪い癖がでたわけで。
前半立ち上がりの失点といい、
ある意味、シーズンを象徴する戦い方だったという言い方も出来なくはない。

悔やまれるのは、坂本鉱司が負傷のためピッチを離れて、
治療を終えてピッチに入ることを要求していたものの、主審がそれを認めず、
人数の少ない状態で崩されて失点してしまったということか・・・。

この試合、メインスタンドで見ていたのですが、
敗れはしたものの、サポーターにも悲愴感はなく、
一年間、昇格というモチベーションを絶やすことなくシーズンを過ごせたことに対する充実感にあふれていた。
誇りを持って、チームを愛して、それが自分たちにとっての幸せだと気づかされた。

負け惜しみではなく、昇格が出来なかったことを悲しんでいる場合ではない。
チームはもう来年に向けて走り出している。
すでに、アジエルが残留することが早々と発表されたことは、
チームにとっても、サポーターにとっても、何より大きな希望となった。

来年の今頃は、きっともっと大きな希望が待っていることを、確信を持って。


ちなみに、スタンドに河野太郎氏・・・。
うちの子供(6ヶ月)に話しかけてくれましたが、
ごめんなさい。選挙区外の人間だと言いそびれてしまいました。。。
あなたがいたから、チームがここにあって、
こんなにたくさんのサポーターが夢中になれているんです。
ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。

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2007年11月24日

湘南、J1昇格に向けたミラクルカウントダウンへ。

鬼門、アウェー仙台戦に勝利、
湘南ベルマーレは、ホーム最終戦を昇格の可能性を残したまま迎えることになりました。


これまで仙台スタジアムは湘南ベルマーレにとっては鬼門だった。
1勝1分9敗という戦績がそれを証明するとおり。
しかし、湘南は昇格争い真っ只中の仙台相手に3-2の勝利。

加藤望のプレーのクオリティの高さには舌を巻く。
圧巻は左からのフリーキック、大きく弧を描いて、ゴールキーパーの頭上を越えてのゴール。
この第4クールに入って、ガス欠になるどころか、MVP級の活躍を見せている。

さらに、アジエル不在の右サイドでは鈴木将太が躍動。
アジエルと違い、右サイドで張ることで、
今まで手詰まり感を抱えていた右サイドからの攻撃での大きなオプションとなっている。

田村の守備での貢献も重要な役割を果たしている。
ロペス・リャンという絶対的なエースに対して、ガツガツと立ち上がりからマークし、
自由にさせなかったことで、仙台にリズムを与えなかった。

もちろん。それだけではなく、選手がそれぞれに役割を果たしたことがこの結果につながっている。
湘南のチーム力を証明するのが、その選手別得点に表れている。
エースのアジエルがPKも含めて12ゴール。
それに続くのが、石原、原、加藤望の11ゴール。
一般的に、J2の戦い方は、守備を重視し、カウンターで個人能力の高い選手の力で得点する。
それは外国人助っ人選手の力に依存するという形に叙述に現れており、
昇格を目指す多くのチームでは得点数が特定の選手に偏る傾向がある。
それに対して、湘南はどの選手でもゴールを決める。
上記の4選手以外にも、エドワルドマルケス、坂本、斉藤なども得点が多く、
レギュラーメンバーでは尾亦以外の全フィールドプレーヤーが得点者となっている。
昨年11位だったチームが、こういった戦い方をすることなんて、誰に想像できただろう。

ホーム最終戦は福岡戦。
まったく勝てなかった天敵に、前回対戦でようやく勝利をつかんだばかり。
愛媛での最終節まで昇格の可能性を残すには、
この試合に勝利し、京都が勝たないことを願うのみ。

さぁ、ミラクルカウントダウン。

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2007年11月12日

崖っぷち湘南ベルマーレ。疾走する鈴木将太。

まさに崖っぷち、J1昇格には全勝が絶対条件の湘南ベルマーレ。
そんなチームに暗雲。

エース・アジエルの父親が来日中に急死。
アジエルはチームを離れ、ブラジルに緊急帰国。
エドワルドマルケスは累積警告による出場停止。
さらに、不運は重なるもので、ジャーンが試合直前の練習で負傷。
外国人選手3人を失い、まさにスクランブル。
それでも、湘南ベルマーレはまだまだ終わらない。

前半に得点をあげて意気上がる鈴木将太は、
後半に入って、自由なスペースを与えられ、鋭いドリブルで敵陣を切り裂く。
これまで、起用されていながらも、決定的なシーンをつぶしたり、
一対一の勝負でボールを何度も失ったり、
チームの期待にこたえることができなかった鈴木将太が、ここにきて本来のキレを取り戻した。

急遽出場の松本も今日は高い集中力で草津の攻撃を跳ね返す。
そして、前節からはボランチに定着した感のある田村は豊富な運動量と体を張った守備でチームを支える。
ブラジル人不在の影響を感じさせなかった。

そして、スーパーだったのは石原。
前線からの守備ももちろんのこと、
何度も何度も、体を張って前線に出たボールをキープし、攻撃につなげた。
得点に絡むことは無くても、チームを勇気付けたのは間違いなくこの11番。

それに比べ、気になるのは原竜太。
第4クールに入ってから、明らかに精彩を欠いている。
それでも、FWの駒不足というのは切実な現実。
今日の梅田と外池の動きの悪さもそれを証明している。


試合は、将太のゴールのあと、スコアレスで続いたものの、
草津GK本田のお粗末なオウンゴールで試合の流れが壊れてしまった感があり、湘南も失点。
それでも、リードを守りきって勝ち点3を奪い、昇格へのわずかな望みはつながった。

次は昇格を狙う仙台との生き残りデスマッチ。
湘南はここで負けたら昇格の望みが絶たれる。
たとえ勝っても、京都が勝ったらそこで昇格の可能性は失われる。
最後の3試合。
長いシーズンの集大成を見せて欲しい。

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2007年10月18日

待望のドリブラー、猪狩佑貴

0-3の大敗。
東京ヴェルディの圧倒的な個人技の前に、なすすべもなく崩壊した湘南ベルマーレ。
かすかに見えていたJ1昇格への可能性も失いそうなこの一戦で、
数少ない収穫は、ユース出身のドリブラー猪狩がデビューし、その持ち味を発揮したことだろう。

敗戦ムード濃厚な状況でピッチにたった猪狩。
ユース出身選手のトップデビューは、久しぶりで、猪狩へのサポーターの期待も高い。
元日本代表服部とのマッチアップも臆することなく果敢に仕掛けていく。
右サイドを主戦場とするドリブラーといえば、加藤大志(現京都)の活躍が記憶に新しい。
それ以来、
途中出場でサイドから勝負して局面を打開できる選手のいなかった湘南には貴重な戦力となりそうだ。

小柄ながら、縦に勝負するスピードに優れている。
裏街道で服部を抜いたり、セットプレーからあわやゴールというシーンを演出したり、
デビュー戦でありながらも、将来を期待させる活躍を見せ、
絶望感の漂っていたサポーターにも希望を与えた。

今年、猪狩だけではなく、
林、鎌田、岡、そして菊池大介がユースからトップに合流している。
7月にすでに菊池大介が16歳でトップデビューをしており、
猪狩をはじめ、他のユース出身選手には大きな発奮材料となったと思われる。
チームが好調で、活躍の場が与えられなかった若い選手たちのプレーに注目したい。

いや、まだ昇格を完全に諦めたわけではないんだけどね・・・。

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2007年10月11日

38歳、加藤望が切り拓いたJ1への道。

どのアナウンサーも彼に対して、こういった言葉を付け加える。
「ベテラン」
38歳でありながらも、
過酷なJ2でもコンディションを維持し、衰えぬテクニックと、無尽蔵のスタミナを誇る彼に対して、
敬意を表してのコメントであることは間違いない。
けれど、本人は、そう呼ばれることに少なからず抵抗を感じているのであろう。
加藤望。
38歳でありながらも、まだまだプレースタイルは変わらず、その先を見つめている。

どうしても勝たなければいけない試合で、
どうしても奪われてはいけなかった先制点。
苦境に立ったチームを救ったのは、38歳、J2最年長プレーヤー加藤望。
無回転ミドルがゴールネットを激しく揺らす。

さらに、後半にもドリブルから強烈なミドルでゴールを脅かす。
そして、左サイドに開いて、まるで秒針さえも止めてしまうかのようなしなやかで美しいセンタリング。
これがフリーのエドワルド・マルケスの頭にドンピシャで逆転ゴールを呼び込む。

今年は、監督の方針から、毎試合途中交代で試合終了の笛をピッチ上で聞く機会はほとんどなく、
最近ではベンチスタートの機会も増えていた。

今日は結局、90分間フルタイムを走りぬいた加藤。
まだまだ衰えぬその力を存分に見せ付けた格好となった。

この試合で負けたら、
セレッソ戦でのキムヨンギのPKストップも、
京都戦での永里の奇跡の同点ゴールも、すべてが無駄になってしまう大事な大事な試合。
加藤の持つ、豊富な経験と、高い戦術眼は、昇格に向けて、計り知れないほど貴重な戦力となる。

さあ、残り7試合。崖っぷちを楽しむ覚悟は固まった。

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2007年09月30日

ミラクル湘南、お前ら最高。

何度も終戦という言葉が口をついて出そうになるたびに甦る湘南ベルマーレ。
どうやら、まだまだこの一年を諦めさせてはくれないようで、本当にお前ら最高。

出足も悪く、ボールも収まらず、先制点と追加点を献上した京都サンガ戦。
しかも、追加点は何度も痛い目にあって、課題とされてきた立ち上がり1分での失点。
もう諦めるしかないという絶望的なムードの漂う試合展開の中で、チームの空気が変わった。

坂本がチームを鼓舞し、前線へ果敢に飛び出す。
そして、残り6分。DF山口を下げて、大砲梅田を投入。
ジャーンもパワープレーに回っているので、DFに残るのは二人だけ。
玉砕戦術はいきなり結果となり、
坂本のロビングボールからジャーンのヘッドで落としたボールを石原が押し込んで1点差。
さらに攻勢のベルマーレはロスタイム。
坂本が捨て身のヘッドでつないだボールはゴール前、永里が蹴り込んでなんと同点。
まさにミラクル!・・・涙が出てきた。

もう一点を奪うことができなかったベルマーレは、勝ち点1どまりとなり、
昇格への可能性は俄然厳しくなったわけですが、
それでも、ここまでミラクルを繰り返すチームに何かを期待しないでいられません。

パウリーニョの決定的なシュートを防いだキム・ヨンギ。
常に冷静に最終ラインを統率し、崩壊寸前のチームを支えた斉藤。
終盤、斉藤とふたりきりで体を投げ出して守備を担った尾亦。
途中出場で流れを変え、カウンターの守備にも全力疾走を見せた梅田。
高い打点のヘディングで好キッカー不在のチームの中でセットプレーの核となり続けたジャーン。
チームに闘志を注入した坂本。
本番に弱い男のレッテルを貼られ続けながら、最後にゴールで応えた永里。
サイドの一対一でも果敢に勝負するようになった山口。
厳しいマークにあいながらも攻撃の軸として君臨していたアジエル。
走り続けた石原、その目の前に試合の流れを変えるボールが転がってきたのは偶然ではないはず。
選手を信頼し、この試合の大切さを伝え、大胆な勝負に賭けた菅野監督。

シーズンはまだ終わっていないけど。
それを含め、すべての選手・スタッフに、ありがとう。

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2007年09月26日

失った勝ち点ふたつ。失わなかった希望。

昇格を目指すベルマーレとセレッソ。
試合は結局2-2、勝ち点1を分け合う痛みわけに終わった。

試合はセレッソペースで進み、
先制されては追いつき、勝ち越されては再び追いつくという展開。
そして、ペナルティエリア内の微妙な判定で与えてしまったPK。
負けはすなわち昇格レースからの脱落を意味するこの重要な試合で直面した絶望的な状況、
しかし、これをGKキム・ヨンギが好セーブ。

試合はこのままタイムアップ。
負けられないベルマーレは上位チームとの直接対決で踏みとどまった。
もちろん、勝ち点をふたつ失ったことは大きな痛手だったものの、
まだまだ絶望するときではないことを、
ルーキーながらチームを最高峰で支え続ける守護神が教えてくれた。
ファンブルが多く、まだまだミスも多いキム・ヨンギだが、
試合を重ねることによって信頼を得て、チームには欠かせない存在へと成長を遂げた。
彼が見せたPKストップがチームにもたらしたエネルギーは、計り知れない。

昇格への可能性は小さいものの、まだまだ、まだまだ諦めない。

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2007年09月22日

覚醒した「縦への強さ」。俺たちの石原直樹。

交代でピッチを後にするまでの75分間。
石原直樹は酷暑のピッチを走り続けた。

前節、痛すぎる一敗を喫した湘南ベルマーレは、ホームで首位札幌との一戦。
さらに、中盤の主力3人が出場停止。
絶体絶命の危機的な状況で、チームを救ったのは石原・原のツートップだった。

高さ・強さには絶対の自信を持ちながらスピードに劣る札幌の守備陣に対して、
自慢のスピードを武器に果敢にアタックをかけるツートップ。
守備に攻撃に、貪欲に走り回るふたりの労力が報われるまでにそう時間はかからなかった。
縦へのフィードに、札幌DFとキーパーの間で、一瞬、集中力が切れた。
そこに詰めた石原直樹がボールをかき出し、受け取ったボールを原がゴールに流し込む。
美しさのないゴールだが、死にかけたベルマーレを蘇らせるのにはこれ以上ない一点となった。

その後も、ツートップ、特に石原直樹のプレーは際立っていた。
ボールを受けての単独突破、スルーパス、次々にチャンスを生み出していく。
決定的な場面でのミスも多かったが、札幌の守備陣を混乱させるのには十分だった。
菅野監督も「代表になれる素質」を認めるストライカーの縦への強さが覚醒した。

疲弊した札幌守備陣にとどめをさす斉藤の追加点。
斉藤も、ダヴィと中山という屈強で激しく当たってくるFWに対して、身を挺して守備を支えていた。
そして、貴重な追加点。

途中出場の選手の活躍も目立った。
3点目のゴールは、左サイドの鈴木伸貴の美しいクロスに、
中央で梅田がつぶれ、その裏に走りこんだ鈴木将太が押し込んだもの。
途中出場の選手3人がそれぞれ仕事をして生まれたゴール。

チームはこれ以上ない形で、昇格への夢をつないだ。
第4クール、最後まで、まだまだあきらめられない。

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2007年09月15日

これが今のチームの力。キャプテン、ジャーンの存在感。

これが今のチームの力。これが現実。
かといって、それを受け入れるのはあまりに残酷すぎる話で。

徳島戦。
確実にチームは精彩を欠いていた。
連戦の疲労もあってか、前節のゲームから緊張が切れてしまったのか。
特に、これまでチームを支えてきたベテラン勢はまるで別人のようだった。

ほとんど自分の仕事ができず、2枚のイエローカードで退場した加藤望。
ポジションがいつもと違い、中盤の仕事を託されたものの、ほとんど消えていたエドワルド・マルケス。
そして、判断ミスからみすみすゴールを献上し、試合を壊してしまったジャーン。
ベルマーレは、昨年リーグで二番目に失点の多いチームだったものの、
今年はこれまでリーグで失点が二番目に少ないチームとなった。
躍進の原動力が、ジャーンと斉藤というセンターバックコンビであったことは間違いなく事実である。

ただ、この日のジャーンは本来の強さや読みの鋭さ、そして強い心を見せることもなかった。
スリッピーでコントロールの聞かないピッチ。
2度のアクシデントともいえる突発的に訪れた失点。
そして、スピードがないという不安要素を抱えるジャーンに対して、
徳島のアタッカー陣の豊富な運動量と裏を狙うしたたかさ。
ジャーンは混乱していたように見えた。

これがチームに連鎖し、軌道修正を行うことのできないまま、試合は何事もなかったかのように終了した。
もちろん、チーム状態のいい徳島に対して、
ベルマーレは前節東京Vに引き分けたものの、この数試合は大きく調子を落としていることも事実。
けれど、坂本がいれば、アジエルがいれば、また違ったゲームになっていたかもしれない。
そして、次の試合にはこの二人と加等望が出場停止のため、
スターティングの4人のMFのうち、3人を欠いた状態で戦わなければならない。
さらに、相手は首位札幌。
限りなく絶望に近い状況で、チームは何を見出すのか。

ジャーンの復活なくして、チームの再生はありえない。

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2007年09月12日

湘南に勝ち点3よりも意味のある勝ち点1。坂本鉱司に賛辞を。

それは突然舞い降りた劇的な幕切れ。
湘南ベルマーレは東京ヴェルディ相手にロスタイムで追いつくドローゲームを演じた。

雷雨による試合日程の変更のために余儀なくされた過酷なスケジュール。
そして台風によって水没したベルマーレの練習グラウンド。
湘南ベルマーレの受難はまだまだ続いた。

前半14分、フッキに単独突破を許し失点。
さらに、ワンプレーで4枚のイエローカードを続けざまに受けるという審判の暴挙に苦しめられ、
前半終了間際にはセンターバックの田村が退場。
守備の要である斉藤も累積警告で欠き、ひとり少ないベルマーレ。
試合は、すでに勝敗を占うレベルではなくなったように思えた。

ずば抜けた個人技で圧倒するかと思われたヴェルディの攻撃陣がトーンダウン。
10人となりながらも組織の力で立て直したチームを、
指揮官は過去の「湘南の暴れん坊」という愛称にかけて、「湘南の頑張り屋さん」と絶賛。
試合はベルマーレが支配した。

そして、坂本鉱司が奮起する。
次節からに試合出場停止になる坂本。
不可解なイエローカードを受けた瞬間に、坂本はその悔しさを全身で表現した。
どうしてもこの試合を落としてはいけないという気迫にあふれたプレーが奇跡を生む。
ロスタイム、ドリブルで突破した坂本の折り返しをエドワルド・マルケスが押し込み、同点。

さらに、最後のプレーでは、カウンターでゴールを狙うフッキを、退場覚悟で捕まえ、
失点を阻止した(ファウルはシュートにつながったために流れてプレーオンとなった)。
プレー自体は決してほめられたプレーではないが、
間違いなく、彼はこの勝ち点1の重みを誰よりも感じていた。
責任感の強く、誰よりもチームを愛する男がチームを救った。

イエロー13枚。
審判のジャッジにも疑問は大いに残るが、この試合で得た勝ち点1は、
湘南ベルマーレに昇格に向けて前進する大きな勇気を与えたに違いない。

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2007年09月02日

歴史的勝利のあとの小さな小さな勝ち点1。

ここ14試合で2引き分けを挟んで12連敗していた天敵福岡に勝利。
菅野監督いわく「歴史的勝利」と、昇格に向けて大きく弾みをつけた湘南ベルマーレ。
だが、その次に待っていたのは、・・・厳しい現実。

山形と対戦したホームゲーム。
山形の連動性の高い守備にスペースを奪われた湘南の攻撃は空回りするばかり。
ワンチャンスであげた得点からリズムをつかめた時間もあったが、
アジエルをはじめとする攻め手を欠いたまま、ほとんどが山形のペースで試合は進み、
結果1対1でのドローは当然の結果か、もしくはラッキーだったというほかない展開。

けれど、ここで山形から勝ち点1をとることができたのは、
まだまだ昇格への可能性を残していることを意味する。
まだ3位と勝ち点3差の6位。
順延となった鳥栖戦があり、湘南は1試合少ないことを考えると、
まだまだチャンスは残っている。
次の鳥栖戦(再試合)は、湘南と鳥栖だけが勝ち点を獲得できる、
いわばボーナスステージ(もちろん、勝ち点を取れるとは限らないが)。

ここで結果を残して、上位を狙いたい。。。
鍵は出場停止の尾亦、北島の穴を埋める選手の活躍いかんにかかりそうだが・・・。

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2007年08月25日

J1昇格挑戦権をかけた一戦。

湘南ベルマーレは、ベガルタ仙台と対戦。
勝ち点一差で4位5位争いをする両チームにとって、
昇格圏内への挑戦権をかけた一戦となった。

文字通り、死力を尽くした一戦となったが、
後半ロスタイム、ロペスのゴールでベガルタ仙台が勝利。
徹底マークに苦しみ、「死んでいた」ロペスが放った一撃が、
湘南ベルマーレをどん底に叩き落した。

上位チームとの連戦、
首位札幌に勝ったものの、当面のライバルである仙台に敗れ、昇格争いから後退。
続く、福岡戦、山形戦、東京V戦が大きな意味を持つが、
いずれも相性の悪いチームとの対戦。
さらに、延期になった鳥栖戦が組み込まれることで、連戦はますます過酷に。

昇格への望みをかけた第3クール。
残りを勝ち越しできれば・・・。

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2007年08月08日

見えない雷雨に消えた幻のゴールとアジエル包囲網。

アジエルの今季11ゴール目は、遠く誰も見ることのできない雷雨の前に、幻に消えた。
湘南ベルマーレはアウェー鳥栖戦、後半45分を残し、ノーゲーム。
1点のリードを奪ったはずの試合は、また0-0の状態でキックオフとなる。
理不尽な裁定だが、問題はそれだけではなかった。

この試合、サガン鳥栖は湘南のキープレイヤー、アジエルにマンマークをつける戦術を取った。
湘南の攻撃の核となっているのは間違いなくアジエルであり、
アジエルを中心に連動してスピーディーに分厚く攻め立てるというのがセオリー。
だが、アジエルを抑えることで、湘南の攻撃のダイナミズムを消すという戦術に出た。
アジエル包囲網。

試合開始からしばらくはそれが機能し、湘南は攻撃の形を作れなかった。
が、そこでゲームの中で、アジエルが前線にポジションを上げ、
エドワルド・マルケスが中盤に下がるというポジション修正を行った。
タメが作れて、視野も広く、展開力のあるエドワルド・マルケスがいることで、
中盤にまた別の形を作ることができるのが今のベルマーレ。
まだ、コンビネーションも含め、未成熟な部分も多いが、
彼の加入がもたらしたものの大きさは、貴重。

これから、多くのチームがアジエル包囲網を仕掛けてくると思われる。
無効試合として、捨てられてしまったこのゲームから、
湘南と対戦するチームは湘南の攻撃を奪うヒントを得たことは間違いない。

まだ開催日も未定のゲームの結末は。
そして、ベルマーレのJ1昇格レースの結末は・・・。

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2007年07月30日

エドワルド・マルケスは湘南ベルマーレの救世主となれるのか?

ホームでの徳島戦、この試合で湘南ベルマーレを救ったのは新外国人、エドワルド・マルケス。

前評判は決して高くなかったエドワルド・マルケスだが、
ホームデビュー戦で来日初ゴール。

サントスFCで、アジエル・ジャーンとチームメイトであったこともあり、
チームの雰囲気に溶け込むのにも時間はかからなかったようである。
昇格に向けた秘密兵器となりうるのか。
エドワルド・マルケスのプレーをチェックする。

まず、フィジカル面だが、
181cmと身長はそこそこあるものの、空中戦に強いという印象は受けない。
かといって、スピードに関しても、瞬発力に欠ける面があり、スプリント能力も決して高くないようだ。

だが、技術に関しては高いものを見せている。
まず、ボールを収めるのが非常にうまい。
前線でボールをキープすることができるので、二列目の選手(特にアジエル)が、
前を向いてボールを受ける機会は増えそうだ。
懐が深く、足元の技術が高いので、(足元への)ポストプレーでは大きな戦力となりそうだ。

そして、ペナの外からのシュートにも自信を持っているようだ。
ボールを受けて、ペナ付近では果敢に一対一で勝負を仕掛けてシュートを狙っている。
今回のゴールも、そんなシチュエーションから生まれたものだった。

問題の得点能力だが、今のところ1ゴールという結果は残しているが、
得点の量産に関しては期待するのは難しいという印象を受けている。
典型的なストライカーというよりも、1.5列目タイプの選手で、
がむしゃらにゴールを狙っていくタイプではなさそうだ。
クロスに合わせてゴール前に飛び込むシーンにも顔を出さないことが何度かあった。

それでも、エドワルド・マルケスはゴールという結果を残した。
かたや、梅田は、いまだ今季ノーゴール。

エドワルド・マルケスが、原もしくは石原とのコンビでスタメンという試合が増えるだろう。
アジエルへのマークが厳しくなり、ベテラン勢の疲労が色濃く見えてきた今、
湘南が昇格を手にするには、エドワルド・マルケスの爆発に期待するしかなさそうだ。

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2007年07月25日

西京極のピッチに沈んだ昇格の夢。

湘南ベルマーレ、昇格への望みは、ずるずるとすべる西京極の芝生の上ではかなく消えようとしている。

絶好調の京都と対戦した湘南ベルマーレ。
新外国人エドワルド・マルケスの起用や、
終盤のパワープレーなど、
なりふりかまわず勝ち点をとりにいったゲームを落とした。

湘南のパスサッカーは、
ずるずると足をとられる最悪のピッチコンディションの前に、
まるで足を引きずられるかのように、次々とコントロールを失い、
後半開始の二失点で沈んだ。

これで勝ち点は43のまま。
昨年を例に、昇格には最低でも勝ち点85以上が必要だと考えても、
残り勝ち点42以上を残りのゲームで獲得しなければいけない。
この数字は、現在のチーム状態などから考えても、
限りなく奇跡に近い状態になっている。

今年も、J1昇格は叶わないのか。
さすがに、ダメージ大きいです。。。

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2007年07月22日

痛恨ドロー。湘南ベルマーレのJ1昇格を阻む大きな壁。

愛媛FCとのホームゲームでどうしても欲しかった勝ち点3、
引き分けで勝ち点1にとどまった湘南ベルマーレ。
どうしても勝ちたかった、その理由とは・・・。

その理由は、第3クールの残りのスケジュールにあります。

7月25日(水) 京都 - 湘南
7月28日(土) 湘南 - 徳島
8月6日(月) 鳥栖 - 湘南
8月16日(木)湘南 - C大阪
8月19日(日)札幌 - 湘南
8月25日(土)湘南 - 仙台
8月30日(木)福岡 - 湘南
9月2日(日) 湘南 - 山形
9月10日(月)湘南 - 東京V

7月28日の徳島戦をはさんで、
湘南にとって分の悪い上位チームとの対戦が続いているのです。
下位チーム相手に確実に勝ち点3を積み上げていったことで現在の順位を手にしたベルマーレですが、上位チームとの対戦にめっぽう弱く、
3位以内に入ることのできない原因がここにあるわけです。
できれば、この愛媛戦で勝ち点3を積むことは大きな意味を持つはずでした。
が、試合開始早々に集中力を欠いて不用意なミスから失点する最悪のパターンと、
尾亦の退場による数的不利などによって、
勝ち点を2つ失うゲームとなりました。
もちろん、このJ2で、確実に勝ち点3の計算できるチームなどありませんが、
残りのスケジュールを考えると・・・。
そして、これから本格的な夏を迎えることで、酷使してきたベテラン勢の消耗も気がかりです。

死の第3クール。
救世主でも出てこない限り、現在の順位をキープして第4クールにつなげることも難しいでしょう。
いまだに調子の上がらない梅田、
高校一年生の菊池大介、
評判の芳しくない新外国人エドワルド・マルケス。
このチームを救うのは・・・誰?

投稿者 welconnect : 22:59 | コメント (0) | トラックバック

2007年07月07日

七夕の夜に現れた湘南の一番星、菊池大介。16歳の実力。

J2最年少出場。16歳と2ヶ月。
U-16日本代表、菊池大介が七夕の夜、平塚のピッチに立った。

天敵福岡相手に、アジエル・石原という攻撃のカード二枚を失ったベルマーレに、
勝機はほとんどなかった。
ただ、菊池大介の存在は、失った勝ち点よりも大きな予感を感じさせるものだった。

中盤の攻撃的な選手。
特別スピードがあるわけでもなく、フィジカルに優れているわけでもない。
やわらかいボールタッチで、簡単にボールをさばいて展開していく。
プレースタイルはどちらかというと、小野伸二に近いものを感じる。
大きな見せ場はなかったものの、この春まで中学生だったMFは
トップの舞台でも遜色のないプレーを見せていた。

アジエルの代わりに出場した中町の出来が見るに耐えないものだっただけに、
彼がベルマーレの中盤にアクセントをつける存在になる可能性は十分ある。

昇格レースでは3連敗で6位転落、昇格への望みは薄くなってきたものの、
その先の未来に向けてのひとつのスタートを切ったのではないか。

菊池大介。
彼のプレーから目が離せない。


若き日の菊池大介の写真が掲載されているブログを発見しました。
ってか、今でも若いか・・・。

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2007年06月28日

リバウンド・メンタリティ。

J1昇格を目指す湘南ベルマーレが掲げたスローガン。
「リバウンド・メンタリティ」:逆境に打ち克つ精神的な強さ。

3位京都。4位湘南。
昇格の可能性の残る3位以内を確保するためには、どうしても越えなければいけない壁。

しかし、湘南は前半開始早々、前半終了間際、後半開始早々と、
失点してはいけない時間帯にことごとく失点。
湘南が破れたのは至極当然の結果なのかもしれないし、そこにチームとしての成熟度があらわされている。

京都はロングボールを主体に、FW田原のポストプレーと、FWパウリーニョの裏への飛び出しを狙うシンプルかつ効率的な戦術を取った。
逆にベルマーレは中盤でパスをつなぎ、ワイドな展開からゴールに迫り、前線をはじめ全員が運動量を上げてプレッシャーをかけるサッカー。
中三日の過酷な日程(京都に関しては中二日)で、この酷暑。
どちらの戦術が合理的なのかは一目瞭然だった。

ベルマーレは自分たちのサッカーにこだわって、自滅していった。
後半からは運動量がガクンと落ち、頼りのMFアジエルも完全にガス欠状態。
それでも、途中出場の森谷らが死に物狂いのプレーでゴールに迫り、希望の光をともした。

ベルマーレがこのシーズンを戦い抜くためには、
自分たちの戦術を変えて戦うことも重要だが、
そこにはどうしてもFW梅田の存在が必要になる。
梅田の完全復活がチームの浮上の鍵となる。

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2007年06月18日

ドリブラー永里源気の覚醒。

湘南ベルマーレが今季はじめての逆転勝利。
Jデビューとなったルーキー山口を含め、
それぞれが高いパフォーマンスを発揮し、自分の仕事をこなした。
4得点はその結果でしかない。

そして、ようやく今季初ゴールを決めたのが永里。
昨年は石原とツートップを組み、得意のドリブルでチームを牽引した。
今年は、好調の原の影に隠れ、出場機会を大きく減らしていた。
ゴールという結果が結びつかず、空回りするプレーばかりが目立っていた。

しかし、この日はドリブルで中央に切れ込み、
完全に足の止まった鳥栖のDF陣を置き去りにし、
右足でファインゴールを叩き込んだ。

今年のベルマーレは、レギュラーメンバーの得点がほとんどで、
この日のスターティングメンバー以外の選手による得点は、
東京V戦で決めた外池のゴール1点のみ。

この先、シーズンの後半戦に向けて、
疲労によるレギュラーメンバーのパフォーマンスの低下や、
怪我、累積警告などによる出場停止など、
11人以外の選手の力が重要性を増してきます。

この日ゴールを決めた永里や、長期離脱から帰ってきた梅田、
さらに突破力のある鈴木将太、
外池・森谷・柿本・中町・・・。
総力戦になるJ2後半戦。
彼らの活躍なくしてJ1昇格はありえません。

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2007年06月11日

帰ってきたキャプテン、帰ってきたエース、帰ってきた左のスペシャリスト。

湘南ベルマーレに、頼もしい男がやっと帰ってきた。

湘南ベルマーレキャプテンのジャーンは、負傷のためにブラジルへ一時帰国していたが、5月30日に再来日。
そして、早くもスタメンとして、キャプテンマークを巻いてピッチに帰ってきた。

長いブランク明けのためか、今までのような迫力はいまひとつ感じられなかったものの、
空中戦の高さと、存在感は抜群。
コンビを組む斉藤やGKキムの好守もあり、久しぶりの完封ゲームとなった。

そして、圧巻は前半終了間際。
加藤望からのコーナーを打点の高いヘッドで競り勝ち、ゴールをねらう。
ゴール前にこぼれたボールをブラジルの名門サントス時代からの盟友アジエルが押し込んで先制点を奪った。

帰ってきたのはジャーンだけではない。
エース梅田も約一年ぶりにピッチに帰ってきた。
ダイナミックなプレーと高さを武器とするベルマーレの最終兵器。
途中出場した梅田は、ロングフィードに競り勝ち、追加点を生む起点となった。

さらに、左のスペシャリスト、鈴木伸貴も復帰。
尾亦も怪我で失っていたベルマーレには、まともにプレーできるサイドバックがいなかっただけに、
この復帰はチームにとって確実に大きなプラスになる。

最下位で前半から退場者を出した水戸相手に、
この試合内容は褒められたものではなかったかもしれないが、
これからに大きな希望を見出すことのできるゲームとなった。


現在4位。

J1昇格がいよいよ現実的な目標となってきた。

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2007年05月29日

湘南ベルマーレ、田村雄三の決意。

湘南ベルマーレがアウェーでセレッソとのゲームに勝利し、勝ち点27の5位。
昇格レースに踏みとどまった。

負傷のため、ジャーン、斉藤という今シーズンの補強の目玉であった両センターバックを失った湘南。
大きな痛手を負って迎えたこの試合、チームは4ゴールの快勝。

試合は、セレッソの攻撃を湘南が跳ね返し、カウンターでゴールを狙う展開に。
4ゴールをあげたものの、湘南のシュート数セレッソの14に比べて、半分のわずか7だった。
これが示すとおり、ボールポゼッションはセレッソにあった。
ビハインドを追うセレッソは、長身FWを投入したパワープレーを試みた。
が、それをことごとく跳ね除けたのが、3年目のDF田村雄三。

典型的な対人プレーに強いタイプのセンターバック。
昨年まではセンターバックのレギュラーポジションを確保していた田村だが、
ミスも多く、ビルドアップなどの能力に欠け、
そして強力なベテラン選手の加入もあって、出場機会を失った。
大卒3年目。今年は結果を残さなければあとがないシーズン。

しかし、愛媛戦で自身J初ゴールをあげるなど、ここ数試合での活躍は目を見張る。
この試合でも、セレッソの長身FWに対して、体を張ってピンチを防いだ。
決意のシーズンに挑む田村雄三。
その強い気持ちが、主軸を失ったベルマーレの最終ラインを支えている。

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2007年05月14日

好調湘南ベルマーレ、被退場者の多さの理由。

試合を締めくくったゴールと同時に、試合終了のホイッスル。
響き渡るビッグウェーブの大合唱。
湘南ベルマーレ、連勝!

ツートップで3得点、DF田村のJ初ゴールを含めた4得点での圧勝。
まったく相手にサッカーをさせない完璧なゲーム展開でした。

ここで、注目して欲しいのが、相手チームの選手が退場した数、つまり被退場者数。
徳島戦、東京V戦(2人)、鳥栖戦、草津戦、愛媛戦と、
湘南ベルマーレのこれまでの13試合、相手選手6人が退場に追い込まれています。

ラフプレイが多くて試合が荒れているわけでもないことは、
逆にベルマーレの退場者が今まで中町公祐ひとりだけであることからもわかるとおり。
相手の退場者はそのほとんどが守備の選手です。

その理由。
まずひとつは、湘南のツートップ。石原と原の裏へ飛び出すスピードです。
今回の愛媛戦で退場した愛媛DF近藤も、裏へフリーで抜け出た石原を引きずり倒した反スポーツ的行為によるものでした。
常に裏のスペースを狙うツートップはDFにとって大きな脅威です。
ラフプレイをしてでもとめなければいけない状況を数多く作っている証拠です。

もうひとつは、湘南の前線からの激しいプレッシャーです。
相手がDFラインでボールを回している状況でも、プレスは絶え間なく続けられます。
落ち着いてビルドアップができず、いい形でボールを供給できないDFラインは、
攻撃している時でも守備をしている時でも、常にプレッシャーを感じているのです。
そういったストレスや、常に後手後手に回る状況が、
ラフプレイなどを生むきっかけとなっています。
湘南のツートップの、無尽蔵の運動量と、何度削られても起き上がるゾンビのような生命力。
ストイックなまでのハードワークが生んだ被退場者数6という数字ではないでしょうか。

そして、ゴールという結果も生んだ石原と原。
ここから、東京V、札幌、C大阪、仙台と続く4連戦を迎えます。
この4試合で勝ち点をいくつ積み重ねることができるかが、前半戦の山場かもしれません。

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2007年04月25日

破竹の4連勝!悪者参上、坂本鉱司。

湘南ベルマーレがまさかの4連勝で4位浮上!
その原動力の一つが、MF坂本鉱司です。

坂本は、ベルマーレがJ2に落ちてから最初のシーズンからチームに加入。
現役ではチーム在籍年数で最も長い選手、いわば古株です。

湘南の若きプリンスとして左サイドを疾駆していた坂本鉱司も28歳。
昨年終盤からボランチに転向。
球離れの早さ、視野の広さ、攻撃参加に飛び出すスピード。
アジエルに注目が集まるものの、湘南のカウンターの多くは坂本を起点にしている。
今シーズンは、ボランチとして完全にフィットした坂本。

昨年の最終戦で、何もできずに柏の昇格をただただ見送ったとき、
「悪者にならなければいけない」と、自らに課した責任。
佐藤悠介がチームを去ったこともあり、
チームを叱咤する「悪者」としての決意を持って、シーズンを迎えた。

攻撃面での能力の高さはこの日の先制ゴールでも証明された。
アジエルのミートし損ねた浮いたボールを、
利き足ではない右足で振りぬいたシュートは、鋭い弾道を描いてゴールへ。
リーダーシップを発揮する坂本の活躍はこれからもチームを支えることでしょう。


ただ、大きな不安材料は、チームの大黒柱となっていたDFジャーンが負傷のため一時帰国。
DF松本がその穴を埋める活躍を見せているのが頼もしい限りではあるものの、
ジャーンの統率力や経験、高さを失ったことは大きな痛手である。

時節から、好調の山形、福岡との連戦にどんな結果を残すのかが、
前半の大きな山場になりそうだ。

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2007年04月23日

5年ぶりの3連勝。J1昇格へ向けて克服すべき課題。

湘南ベルマーレ、3連勝はなんと5年ぶり。
攻守に鳥栖を圧倒する完璧な勝利でした。
・・・が。

大きな不安材料は、守備の要ジャーンが肉離れのために負傷退場。
さらに、センターバックを組む斉藤もイエローカードを受けて、
出場停止までリーチとなりました。
ここまでベルマーレが好調なのは、
9試合をわずか失点6で抑えている守備陣の貢献が大きく、
昨年失点数リーグワースト2位だった守備の建て直しが成功したことを意味しています。

しかし、その守備の要のうち、ジャーンが負傷。
そして、斉藤もイエローカードあと一枚で出場停止。
今後、どちらか一枚を欠いた状態での試合を迎えたときが大きな不安材料です。

それでも、ジャーンの負傷によって途中出場したDF松本が守備陣をリード。
昨年までのディフェンスリーダーは、安定したラインコントロールと読みの鋭さを見せ、
ジャーン不在の穴を感じさせませんでした。
長丁場のJ2。松本らバックアップの活躍が大きな鍵を握るでしょう。

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2007年04月17日

妖精に愛された竜。原竜太の挑戦。

東京ヴェルディ戦に3-0と勝利した湘南ベルマーレ。
フッキを徹底して抑えると、鉄壁の守備ユニットが機能、
ボランチに北島を起用したことで、中盤も完全に制圧しました。
そして、後半の3ゴールが生まれるわけですが、
この試合の陰の立役者は、FW原竜太であるといっても過言ではありません。

前線から積極的にプレスし、タテへの突破でヴェルディ守備陣を混乱に陥れた竜太。
かつては名古屋でピクシーとツートップを組み、
若くして将来の代表入りを嘱望された早熟のストライカー。
しかし、名古屋で結果を残せなかった竜太は、京都、山形を渡り歩き、湘南へ。

今季の湘南ベルマーレでは、
ツートップを組む石原もタテへのスピードや点であわせる得点感覚、豊富な運動量を武器としており、
同じタイプのFWを二枚並べるという、珍しい形をとっています。
その理由は、FWに求められる守備での役割の大きさがあります。
ベルマーレのFWはとにかく走ります。
相手のDF・ボランチを執拗にプレスし、ボールの出所にプレッシャーをかけ、
さらに速攻ではアジエルを中心にダイナミックにゴールに迫ります。
そこで、運動量が多く、献身的な守備をいとわない二人がユニットとなり、機能しています。
竜太は右サイドにウイングとして張るポジションも要求されることも多く、
その役割は非常に大きくなっています。

この試合でも、ボールにあきらめずに食らいつき、
相手DFに何度も頭部を蹴り上げられながらも立ち上がり、
ヴェルディセンターバックの戸川への二枚のイエローカードはいずれも
原竜太に対する悪質なファウルでした。
石原同様、ゴールをあげることはできませんでしたが、
チームへの貢献度の大きさは試合を重ねるごとに増しています。

徳島戦で移籍後初ゴールをあげ、ますます勢いづく昇り竜。
前線で疾走する汗かき屋の姿を見逃してはいけません。

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2007年03月25日

10人の勇敢なライオンとたった一人の中町公祐

開幕4試合を終えて、1勝1敗2分。失点は3。
いずれも相手は昇格射程圏内のチームであっただけに、
この結果はチームにとって大きな自信を与えるものでした。
勝ち点3が欲しいホームでの愛媛戦。
大事な試合で取りこぼすのが伝統のベルマーレ。結果は。

ベルマーレは、
アジエルを中心とした高速カウンターで次々とゴール前を脅かし、
若い愛媛FCを翻弄するベルマーレ。
しかし、後半。MF中町が立て続けにイエローを受け、退場。
優勢に試合を進めていたベルマーレは10人での戦いを強いられた。

中町公祐は、その非凡なサッカーセンスから、
中田英寿の後継者と呼ばれ、将来を嘱望されていた選手で、
現役の慶大生という肩書きも持つ異色のJリーガーでもある。
そのプレーの淡白さや、運動量の低さ、守備面での脆さなどが目立ち、
チームとサポーターの信頼を勝ち得るにはいたらなかった。
しかし、迎えた今シーズン。
守備面でも成長を見せ、アグレッシブな姿勢を見せる中町は、
セットプレーのきっカーを任されるなど、飛躍の年を予感させていた。
この試合でもチャンスをいくつも演出し、攻撃にアクセントを加えていたが、
危険なタックルでの退場。

足の裏を見せてのタックルでの退場はこれが初めてではない。
天皇杯での浦和レッズ戦でも、重要な場面で退場となり、チームの期待を裏切った。
繰り返された過ち。

中町公祐が自分をコントロールし、人間的にも大きく成長したとき、
チームは彼を中心としたファミリーとなっているのかもしれない。

その後、斉藤、ジャーンの安定感抜群のセンターバックコンビが体を張って守り、
守りに入ることなくアジエル、石原は何度も果敢にゴールへアタックし、決定機を迎えたものの、スコアレスドローで試合は終了した。

この後続く草津・徳島戦がより重要な意味を持つようになった。
ここで2連勝、もしくは勝ち点4を獲得することが出来れば、
J1昇格が現実的な目標となるかもしれない・・・。

投稿者 welconnect : 23:40 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月17日

帰ってきた湘南のつむじ風。名良橋ボールが平塚市の障害者地域作業所へ

なんだか湘南ベルマーレの話題ばかりですが。
※ちゃんと仕事もしていますのでご安心を・・・。

帰ってきた右サイドバック、名良橋選手が、
ベルマーレの勝利試合ごとに、平塚市内の障害者地域作業所や保育所へ
ボールが寄贈されることになったそうです。

詳しくはこちらを。

名良橋選手による「名良橋ボール」始動! ~勝利試合でボールを寄贈

失礼な話ですが、あの名良橋がそんなことを言い出すようになるとは思いもしませんでした。
湘南の暴れん坊の代名詞でもあった破天荒なサイドバックは
大人になってチームに帰ってきました。

ベルマーレはピースウイングジャパンと提携して、
アフリカへのボール寄贈も行っています。
ひとつのプロサッカークラブとしての活動にとどまらず、
地域や国際社会でも、その存在意義を見出している湘南ベルマーレ。

ただ、プロサッカークラブとしては、
湘南ベルマーレが勝利を収めることが何より重要なことです。
何試合勝っていないかと考えると、昨年9月の水戸戦以降、リーグ戦未勝利・・・。

名良橋選手もコンディションを上げて、まずは試合に出ることからですね。
以前のように平塚競技場のタッチラインを疾走する姿を楽しみにしています。

投稿者 welconnect : 03:42 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月11日

湘南ベルマーレのゴールマウスを守るのは。

そのデカさは伊達じゃない。
強風と雨にさらされた西京極のピッチでその存在感を示したのは、湘南ベルマーレのGKキム・ヨンギでした。

湘南ベルマーレはJ2リーグ第2節、京都サンガと対戦。
パウリーニョ、アンドレという、J2でも最強のツートップを擁し、
森岡、秋田といったベテランを補強し、戦力充実の京都は昇格候補の筆頭。
その京都とアウェー西京極で対戦。

前節の敗戦のショックもなく、躍動するベルマーレイレブン。
試合は、0-0のスコアレスドローで終了しました。

湘南はジャーン、斉藤というセンターバックコンビが大きな壁となって京都の攻撃を跳ね返した印象が強いものの、
ゴールマウスを守るルーキーGKキム・ヨンギもファインセーブを連発しました。
前節同様、キックミスや攻撃へ展開する判断の迷い、ボールの処理ミスなど、
いくつかの課題は見られたものの、
その恵まれた体格を生かして強烈なシュートを何度もセーブし、無失点で試合を終えました。
ゴールキーパーというポジションでルーキーが開幕スタメンを務めること自体が異例であり、
それだけ大きな期待が寄せられているといえます。

身長190cm。
キム・ヨンギの存在が欠かせないものになったとき、チームはJ1昇格への扉に大きく近づくはずです。

投稿者 welconnect : 17:04 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月03日

J1昇格へのカウントダウン。あと47試合。

いよいよJリーグが開幕しました。
湘南ベルマーレはホーム開幕戦をベガルタ仙台と戦いました。

湘南は、ジャーン、斉藤という強力なセンターバックコンビを含め、
金、財津、鈴木将太、原と新戦力をスタメンに起用。
前半5分にMFアジエルがカウンター、子気味よいステップから先制点を奪います。

が、試合は仙台がMFロペスを中心に厚みのある攻撃で優勢。
その最大の原因となったのが、湘南の右サイド財津。
中途半端なポジショニングで、仙台の左サイドに攻撃の基点を作られ、
試合を完全に支配されていました。
この試合、湘南の右サイドは完全に死に体となり、
財津がそのスピードを見せる機会もありませんでした。
そして、セットプレーからのオウンゴールという、誰もが予測し得なかった形で失点。

後半は柿本と加藤、二人のベテランを起用するも、劣勢は覆ることなく。
ロペスのパスを受けた斉藤がペナルティエリアで相手FWを倒して・・・ファウル?
よく見ると、斉藤のタックルは確実にボールをとらえており、
疑問の残る判定ではあったものの、このPKで逆転を許してしまいます。
試合はそのまま終了。

チームが掲げたスローガンは「リバウンドメンタリティ」。
逆境に立ち向かう精神力を大きなテーマにしていたものの、
跳ね返す力はなく、開幕戦を終えました。
この試合は、財津と心中したといってもいいかもしれません。
大事な開幕戦で、それでも彼を使い続けた菅野監督には、
右サイドバック財津がこの長いシーズンで絶対に必要になることを確信していたからではないでしょうか。
そして、センターバックコンビは2失点したものの、
安定した守備と経験でチームを支えたことは、計算のできる大きな収穫です。
まだ下を向くには早すぎる。
リバウンドメンタリティを求められているのは選手・スタッフだけではなく、
サポーターもなのですから。

投稿者 welconnect : 15:12 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月28日

地域に開かれたサッカークラブと介護施設

いよいよ今週末からJリーグが開幕します。
ウェルコネクトは、J2湘南ベルマーレのサポートコーポレーションとして、
J1昇格を目指すチームを応援します。

かつてのベルマーレは、中田英寿や呂比須ワグナーなど、
日本代表選手が数多く在籍した強豪クラブでした。
しかし、親会社の撤退により、チームは存続の危機にさらされました。
経営難、相次ぐ主力選手の流出、そしてJ2降格。
度重なる苦難を乗り越える力となっていたのが地域でした。
クラブは地域に門戸を大きく開き、
ボランティアがクラブの運営を支えました。
チケットのもぎりや選手食堂の調理など、
数多くのボランティアがNPO法人となった湘南ベルマーレを支えてきました。
そして今、苦難のときを乗り越えて、
J1昇格を目指したシーズンの開幕を迎えます。

介護施設もそれに近い状況にあります。
相次ぐ介護報酬の削減により、経営は大きな打撃を受けています。
閉鎖的で、自己完結する存在だった介護施設は、
地域に開かれたものであることが求められるようになりました。

地域をキーワードに結びつくサッカークラブと介護。
ウェルコネクトにそのお手伝いができれば、これ以上の喜びはありません。

投稿者 welconnect : 21:45 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月15日

ウェルコネクトは湘南ベルマーレサポートコーポレーションになりました。

介護福祉のウェブ制作ウェルコネクトは、
サッカーJ2クラブ・湘南ベルマーレのサポートコーポレーションとなりました。

ベルマーレは高校生のころから応援してきたクラブでもあり、
日本サッカー界の「レジェンド」中田英寿を生んだクラブです。
J1の華々しい舞台から離れて時間はたちましたが、
NPO法人として住民参画型のクラブ運営を行い、
着実に地域に根付いたクラブとして生まれ変わり、J1昇格を目指しています。

その湘南ベルマーレに
小額の協賛金額を提供するサポートコーポレーションという形でかかわらせていただき、
心からうれしく思っています。
今後、クラブにより大きな支援ができるように、
ウェルコネクトも成長していければと願っています。

チームのJ1昇格を目指しての活躍に、このブログでも一喜一憂していきたいと思います。

投稿者 welconnect : 21:43 | コメント (0) | トラックバック