通所介護事業所のホームページ作成について
通所介護事業所、いわゆるデイサービスは地域密着型通所介護を含めると、介護保険で最も事業所数の多いサービスです。
それだけに競争が激しく、生き残りの難しいサービスでもあります。
デイサービス事業所は様々な特徴を打ち出し、多様な事業展開が行われています。
数年前から機能訓練特化型の短時間デイサービスが急速に増えていますが、
これは運動するという目的があれば出かけたいという出不精な男性利用者などのニーズともマッチし、
飛躍的に事業所数を増やしました。
さらに、
アミューズメント型(カジノ)デイサービス、
音楽デイサービス、
銭湯デイサービス、
お泊りデイサービス(保険外宿泊サービス)、
若年性認知症特化デイサービスなど、
多様なデイサービスが地域に展開されるようになりました。
以前は特別養護老人ホームに併設して実施されるレスパイトを中心としたデイサービスが主流でしたが、
現在は多様なデイサービスの中から選択していくことができる時代に変わっています。
逆に言えば、デイサービスはすでに利用者から「選ばれる時代」に入っていることを意味しています。
地域のニーズに合わないデイサービスは淘汰されていくのです。
事業所の特徴をいかに出していくか、
そして地域とマッチングできるか、
これがデイサービスの成否の秘訣でもあります。
デイサービスの差別化戦略
デイサービスにとっては差別化戦略が生命線であることをお伝えしましたが、
地域でこれだけは負けないという武器を持っていたとしても、
それをアピールするための手段がなければ意味を持ちません。
デイサービスではよくパンフレットを作ったりチラシを作ったりと、
紙媒体を使っての営業をすることがあります。
これはインパクトもあり、またケアマネへの営業する際のツールとして営業周りをするのには便利かもしれません。
ただ、ケアマネもいつでもそういったパンフレットを整理してあって取り出せるわけではなく、
地域に濫立するデイサービスのパンフレットやチラシが積み上げられているという事業所も少なくないでしょう。
「デイサービスを利用したい」と希望する利用者がいたとして、
事業所に戻ったケアマネ「どこを紹介しよう・・・」というときに、
パンフレットをファイルからパラパラめくり、パッと取り出せるケアマネがどれだけいると思いますか?
お付き合いしているケアマネさんの顔を思い浮かべて、そんなケアマネさん、どのくらいいそうですか?
そこで、ウェブサイトです。
ウェブサイトでは24時間365日、必要な情報を必要な時に悩めるケアマネに提供できるのです。
ここだったらお願いできる、と思ってもらえるように、
渾身のアピールをウェブサイトに詰め込んでみませんか?
パンフレット VS ホームページ 広報戦略は?
ウェブサイトでは紙媒体と違って表現の制約は少ないです。
パンフレットでは紙面のスペースに限りがありますが、ウェブではどんなに情報を詰め込んでもその限界はほぼありません。
紙面ではできない動画などの表現も掲載することができます。
デイサービスの差別化戦略のために、もはやウェブサイトは欠かすことができません。
※もちろん、パンフレットによる営業戦略も効果的です。
ウェルコネクトでは新規でウェブ制作・更新サポートを受けられるお客様には「ホームページオープンのお知らせ」のチラシを作成し、
営業ツールに使っていただくようサポートさせていただいています。
あったらいいな、こんなデイサービスのホームページ
ウェルコネクトでは、デイサービスに向けて、こんなコンテンツを提案しています。
・設備紹介
デイサービスの設備を写真などで紹介します。
浴室やトイレなどがどうなっているか。
また、運動機能強化をメインにしている事業所であれば、リハビリのためのマシンを紹介するといいでしょう。動画を使って、実際に使っている様子などを見てもらうとさらにイメージしやすくなると思います。
調理を行うのであれば厨房や食事をする食卓の写真などもいいと思います。
あと、静養できる場所があるかどうかはデイサービスを利用するうえで気にされる方が多いポイントですので、ベッドがあることなどもアピールできるといいと思います。特にお泊りデイサービスをされる事業所は重要ですよね。
・空き状況
曜日ごとに空き状況が異なるデイサービス。
これを紹介することで利用の促進を図ることができます。
定員いっぱいになっている場合、キャンセル待ちをする方もいると思いますので、何名キャンセル待ちという情報もお伝えできるといいでしょうね。
あと、曜日ごとに利用者さんの特徴が違います。男性の多い曜日、マージャンをする方が多い曜日、カラオケ隙が集まる曜日、そんなこともお伝えするのもいいでしょうね。
・お食事
どんな食事が食べれるかも、利用者さまにとっては大きな判断材料になります。
献立表を掲載したり、調理例の写真を掲載したりすると、これならいいかな、と思う方もいると思います。
また、刻み・ミキサーなどの対応状況、アレルギー食への対応も重要な情報ですので、どこまで対応できるかを掲載しておきましょう。
・行事
デイサービスでは月ごとに季節の行事なども開催しているところが多いと思います。
ブログ、もしくはツイッターやフェイスブックといったSNSでそんな様子を掲載してみてはいかがでしょうか。
行事の開催予定なども紹介するとさらに楽しみが広がるのではないでしょうか。
・見学についての案内
これ、意外と大事なんですけど、「無料見学受付中」って案内をする場合は多いと思うのですが、詳細の情報がない場合が多いです。
見学の時の送迎は?時間帯は?など詳しい情報がない場合が多く、できればそういった情報も掲載していただくと、見学希望者やケアマネからも相談しやすくなるのではないでしょうか。
・利用者さんの様子
いろいろ紹介しましたが、やっぱり一番大事なのは利用者さんが楽しんでいる様子だと思っています。
個人情報保護に慎重になるあまり、利用者さんの写真を掲載しないという事業所もあります。
ただ、やはりデイサービスの雰囲気を伝えるためには、最初の契約時の重要事項説明の際に、写真の掲載について利用者及び家族に説明し、承諾を得ておくことをお勧めします。