湘南ベルマーレに、頼もしい男がやっと帰ってきた。
湘南ベルマーレキャプテンのジャーンは、負傷のためにブラジルへ一時帰国していたが、5月30日に再来日。
そして、早くもスタメンとして、キャプテンマークを巻いてピッチに帰ってきた。
長いブランク明けのためか、今までのような迫力はいまひとつ感じられなかったものの、
空中戦の高さと、存在感は抜群。
コンビを組む斉藤やGKキムの好守もあり、久しぶりの完封ゲームとなった。
そして、圧巻は前半終了間際。
加藤望からのコーナーを打点の高いヘッドで競り勝ち、ゴールをねらう。
ゴール前にこぼれたボールをブラジルの名門サントス時代からの盟友アジエルが押し込んで先制点を奪った。
帰ってきたのはジャーンだけではない。
エース梅田も約一年ぶりにピッチに帰ってきた。
ダイナミックなプレーと高さを武器とするベルマーレの最終兵器。
途中出場した梅田は、ロングフィードに競り勝ち、追加点を生む起点となった。
さらに、左のスペシャリスト、鈴木伸貴も復帰。
尾亦も怪我で失っていたベルマーレには、まともにプレーできるサイドバックがいなかっただけに、
この復帰はチームにとって確実に大きなプラスになる。
最下位で前半から退場者を出した水戸相手に、
この試合内容は褒められたものではなかったかもしれないが、
これからに大きな希望を見出すことのできるゲームとなった。
現在4位。
J1昇格がいよいよ現実的な目標となってきた。