見えない雷雨に消えた幻のゴールとアジエル包囲網。

アジエルの今季11ゴール目は、遠く誰も見ることのできない雷雨の前に、幻に消えた。
湘南ベルマーレはアウェー鳥栖戦、後半45分を残し、ノーゲーム。
1点のリードを奪ったはずの試合は、また0-0の状態でキックオフとなる。
理不尽な裁定だが、問題はそれだけではなかった。


この試合、サガン鳥栖は湘南のキープレイヤー、アジエルにマンマークをつける戦術を取った。
湘南の攻撃の核となっているのは間違いなくアジエルであり、
アジエルを中心に連動してスピーディーに分厚く攻め立てるというのがセオリー。
だが、アジエルを抑えることで、湘南の攻撃のダイナミズムを消すという戦術に出た。
アジエル包囲網。
試合開始からしばらくはそれが機能し、湘南は攻撃の形を作れなかった。
が、そこでゲームの中で、アジエルが前線にポジションを上げ、
エドワルド・マルケスが中盤に下がるというポジション修正を行った。
タメが作れて、視野も広く、展開力のあるエドワルド・マルケスがいることで、
中盤にまた別の形を作ることができるのが今のベルマーレ。
まだ、コンビネーションも含め、未成熟な部分も多いが、
彼の加入がもたらしたものの大きさは、貴重。
これから、多くのチームがアジエル包囲網を仕掛けてくると思われる。
無効試合として、捨てられてしまったこのゲームから、
湘南と対戦するチームは湘南の攻撃を奪うヒントを得たことは間違いない。
まだ開催日も未定のゲームの結末は。
そして、ベルマーレのJ1昇格レースの結末は・・・。

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