ケアテックス2019【介護用品/介護施設産業展】視察。若い介護職員こそ(業務として)行っておくべき3つの理由!

caretex2019視察レポート

ケアテックス2019に行ってきました!

本日、東京ビッグサイトで開催のケアテックス(介護用品/介護施設産業展/介護施設ソリューション展)に視察に行ってきました

ツイッターでもちょこちょこ情報をアップしていましたが、その簡単なレポートを紹介します。

そして、できれば現場の職員、とくに若い介護職員にこそ、こういった展示会などに参加してもらいたいと思っていますので、そんなこともお話ししようと思います。

っていうか、ケアテックスってなに?

ケアテックスは介護業界最大級のBtoB展示会

HCR(国際福祉機器展)は有名ですが、このケアテックスも相当な規模です。

HCRの出展社数が360に対して、今回のケアテックスは550社。すご。

ケアテックスと一言で言っていますが、今回は東京ケアウィーク2019と銘打って、介護用品などだけではなく、ケアフードや介護システム・見守りシステムの展示会も同時開催という形にしているのでこれだけの規模になっているんですね。

会場は東京ビッグサイト。

めちゃくちゃ広いです。そして歩きます。

気になった展示についての紹介

いくつか、ツイッターでも紹介しましたが、気になった介護用品などについて紹介します。

DFree(排泄予測デバイス)

排泄のタイミングを超音波センサーで感知し、尿のたまり具合などからベストなタイミングを教えてくれるのがこのDFreeです。

排尿予測デバイス DFree

[blogcard url=”https://www.kaigomono.net/archives/1277″]

施設向けだけではなく、昨年の夏から一般向けの販売も開始しました。

価格はおよそ5万円ということで、なかなか手を出せないと感じるご家庭もあるかもしれません。

でも、神経の損傷などで尿意がない方が排尿の必要な時間・導尿すべき時間をセンサーで把握できればきっと可能性も広がりますよね。

レンタルを希望する声もあるようです。

介護保険のレンタル対象になったら間違いなくみんな使うでしょうね。

マッスルスーツ

いわゆるパワードスーツのHALに似たようなものです。

ブースでは床に20キロの水が入ったかごが置いてあり、それを持ち上げるというデモンストレーションを体験しましたが、中腰姿勢のときに確かにしっかりと腰を中心に支えてくれている印象があり、くっと軽く力を入れるだけですっと持ち上がります。不思議な感覚です。

イノフィズ|マッスルスーツ

何が面白いかって、これ、電気で動いているわけじゃないんです

ボールの空気入れみたいな手動のコンプレッサーがついていて、シュコシュコと空気圧を送るとゴムの人工筋肉が支えてくれるという仕組みなんだとか。

電気が使えなくてもいいので、いつでもどこでも使えると。充電忘れの心配もないというのは非常に大きなメリットですね。

ラスレル

折りたたみができる電動車いす、ラスレルです。

やはり電動車いすは遠出する時に車に積めないというのがひとつの難点ですが、このラスレルはおりたたみも簡単でぺっちゃんこになります。

21.6kgと電動車いすとしては軽量で見た感じも非常に軽やかです。

外出が楽しくなるでしょうね。

安寿温浴シャワーベンチ

在宅介護の仕事をやっている人だったら誰もが見たことのあるだろう定番商品、安寿のシャワーベンチ

でも、ちょっとこれは面白い。

何が付いているかというと、アームが付いていて、シャワーのお湯がそこから出る仕組みになっています。

アームには両側それぞれに何か所かのノズルが付いていて、そこから拡散するようにシャワーのお湯が出ます。

温浴効果が高く、血流も促進され、湯船に入れなくてもかなり温まれるんじゃないかなと思います。

担当者さんに質問したのは、これが特定福祉用具購入の商品として対象になるのかという点。

結論でいえば、自治体によるようです。でもOK出している自治体もあるってことですね。

椅子だけだったらいいけど、アームが付いているんだったらNGというところも多いようです。

あと、その必要性を認めることができればという返答もあるようですが、この辺は自治体側のさじ加減なんでしょうね。困った制度です。

ということで、いくつか気になる商品を紹介させていただきました。

若い介護職員が展示会に(もちろん業務で)行った方がいい理由3つ

ここから本題で、できれば若い介護職員に、こういった展示会に行ってもらいたいと思っています。

その理由は、おもに三つ。

新しい技術やシステムをフレッシュな視点で見れる

ベテラン介護職員や責任者の凝り固まった頭だと、こういった展示会で情報を得たとしても、

「うちの職員では使いこなせないだろう」

「運用するまでの手間がかかりすぎるから無理だろう」

と、目先の問題ばかりにとらわれて、結局慣れた従来のケアが続けられていくのです。

そして、テクノロジーの恩恵を受けることができないという状態に陥っていきます。

若い職員の新鮮な視点から、新しい技術やシステムを導入することで、どのような効果が得られるかを論理的にシミュレーションしてもらう方が、二年先・三年先を考えればはるかに有効になる場合も多いです。

ぜひ「介護とはこういうもの以外にあり得ない」と凝り固まってしまう前に、新鮮な刺激を受ける機会を持てるようにしましょう。

今後のキャリアに向けての刺激を受ける

先ほどは施設など勤務している職場側のメリットでしたが、今度は職員個人としてのメリットです。

いろんな展示もやっていますし、セミナーも開催しています。

介護という世界を自分の職場の周辺だけでとらえていた人も、こういった場に行くことで、介護を様々な業界が盛り上げようとしていることも感じることができます

セミナーに参加することで、法令順守について・AIやテクノロジーについて・レクリエーションについて・・・様々な見聞を広めることができます。

介護以外のキャリアを考えるきっかけになるかもしれませんし、別の角度から介護を支えていく人材になるかもしれません。

そしてもう一つは・・・

体力があるうちに行った方が絶対にいいから

絶対にまわり切れません。

休憩用のスペースなどもありますが、何しろ広いんです。

ベテラン職員であれば、たぶん自分の関心や職場の課題などから、目的を決めて行く。

セミナーも2~3か所見る予定にしていたらあまり展示ブースを見る時間は無くなります。

ただ、若い職員であればいろいろ寄り道しながらもちろん迷いながらいろんな情報を受け取ることができます

目的を決めずに動きまわってまったく未知の知識に触れることもできるでしょう。むしろこの方が展示会の面白さなんじゃないかなと思います。

ぜひ、こういった機会には若い職員に参加させるようにしましょう!

ちなみに、同時開催でこんなのも

コンテンツマーケティングジャパンというイベントもやっていたので、飛び入り(w)。

ケアテックの方が会場は広いと思いますが、各ブースのスタッフの熱気がすごい。

入場用バッジには来場者を識別するためのバーコードがついていて、各ブースのスタッフはバーコードリーダーを持っていると。ノベルティやら資料やらを渡してくれるのはいいけれど、バーコードとらせてくださぁい、と気が付いたらピッとされているわけです。

こういう雰囲気の違い、やっぱり業界の差って大きいなと感じますね。

ケアテックスは2020年も開催の予定が決定していますし、大阪・福岡・名古屋での開催もあります。


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