湘南ベルマーレ、2007シーズン総括 センターバック編

続いてはセンターバック。
注目のセンターバックコンビは期待以上の大活躍を見せた。


ジャーンと斉藤。
いずれも代表としての経験を持ち、J1での経験も豊かなセンターバックコンビが誕生した。
昨シーズン、リーグで2番目に失点数の多いクラブだったベルマーレ。
守備の建て直しを、緊急かつ最重要の課題として臨んだシーズン。
結果、失点数55は、リーグで3番目に失点数の少ないクラブとなった。
ジャーンの高さと、斉藤のカバーリング。
前から来るボールはほとんどジャーンが跳ね返していた。
スペースを狙ったボールにも、斉藤がしっかりそのスペースをケアしていた。
ジャーンが熱くチームを鼓舞すれば、
斉藤は冷静に状況を判断しコントロールする。
J2で最強のセンターバックコンビと呼ばれるにふさわしいものだった。
ジャーンは、怪我のために一時チームを離脱し、
チームの守備は磐石とはいえなかったものの、
その間に、田村や山口というバックアッパーが試合出場を通して成長したことは大きな収穫となった。
昨シーズン、目立ったセットプレーからの失点も解消され、
ジャーンの高さをターゲットにしたセットプレーからの得点も多かった。
斉藤の直接FKに、ゴールの予感を感じることはあまりなかったが、
セットプレーなどで4得点をあげ、攻撃面でも大きな役割を果たしている。
ジャーンはすでに残留が決定。
一年間のレンタル契約で加入した斉藤の動向が気がかりだが、
昇格のためには必要不可欠な戦力。
円熟味を増すセンターバックコンビの活躍へ期待も大きい。
問題はバックアップ。
昨シーズンのディフェンスリーダー松本だが、集中を欠いたプレーも目立ち、
ふたりの穴を埋める活躍をしたとは言いがたい。
山口がサイドバックに転向し、田村がボランチとして新境地を開いた今、
純粋なセンターバックはこの3人のみ。
どのような形で補強を行うのかも注目か。

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