続いてはセンターバック。
注目のセンターバックコンビは期待以上の大活躍を見せた。
ジャーンと斉藤。
いずれも代表としての経験を持ち、J1での経験も豊かなセンターバックコンビが誕生した。
昨シーズン、リーグで2番目に失点数の多いクラブだったベルマーレ。
守備の建て直しを、緊急かつ最重要の課題として臨んだシーズン。
結果、失点数55は、リーグで3番目に失点数の少ないクラブとなった。
ジャーンの高さと、斉藤のカバーリング。
前から来るボールはほとんどジャーンが跳ね返していた。
スペースを狙ったボールにも、斉藤がしっかりそのスペースをケアしていた。
ジャーンが熱くチームを鼓舞すれば、
斉藤は冷静に状況を判断しコントロールする。
J2で最強のセンターバックコンビと呼ばれるにふさわしいものだった。
ジャーンは、怪我のために一時チームを離脱し、
チームの守備は磐石とはいえなかったものの、
その間に、田村や山口というバックアッパーが試合出場を通して成長したことは大きな収穫となった。
昨シーズン、目立ったセットプレーからの失点も解消され、
ジャーンの高さをターゲットにしたセットプレーからの得点も多かった。
斉藤の直接FKに、ゴールの予感を感じることはあまりなかったが、
セットプレーなどで4得点をあげ、攻撃面でも大きな役割を果たしている。
ジャーンはすでに残留が決定。
一年間のレンタル契約で加入した斉藤の動向が気がかりだが、
昇格のためには必要不可欠な戦力。
円熟味を増すセンターバックコンビの活躍へ期待も大きい。
問題はバックアップ。
昨シーズンのディフェンスリーダー松本だが、集中を欠いたプレーも目立ち、
ふたりの穴を埋める活躍をしたとは言いがたい。
山口がサイドバックに転向し、田村がボランチとして新境地を開いた今、
純粋なセンターバックはこの3人のみ。
どのような形で補強を行うのかも注目か。