湘南ベルマーレの晋監督が発表されました。
その名は、反町康治。
反町監督は、言うまでもなく北京五輪のU-23日本代表監督であり、
94年~97年はベルマーレでプレーした偉大なOBでもある。
慶応出身、全日空に就職し、社会人Jリーガーを経て、ベルマーレで活躍。
インテリジェンスにあふれた戦術家で知られるものの、
その一方で現役時代のプレーは情熱的で過激なものだった。
小さな体でボールを追い掛け回し、どんな危険を目の前にしてもひるむことを知らなかった。
彼が時折口にする「右手にロジック、左手にパッション」というフレーズは、
そのキャラクターを表現するのにまさしくふさわしいものである。
さらに、音楽マニアとしても知られ、
コアな音楽雑誌に批評を連載したり、
トラットリア(コーネリアス:小山田圭吾主催レーベル)でライナーノーツを執筆するなど、
サブカルチャーをこよなく愛するいつまでもオサレなオジサマでもある。
さて。
反町監督は湘南ベルマーレでどんなチームをつくるのか。
スペイン留学経験もある反町監督だが、
そのサッカーはリアリズムの追求を形にしたものでもある。
堅守速攻型。
攻撃には手数をかけずにゴールを目指す。
そのためにはターゲットとなるフォワードが必要だが、
菅野監督の築いた湘南ベルマーレはJ屈指のスモールラインナップ。
となると、まずはターゲットとなるFWの獲得が最優先課題か。
そして、守備の核となるセンターバックの確保(斉藤・ジャーンの残留)、
攻撃の中心となるアジエル・石原の残留と、チームに残された課題は多い。
シーズン開幕に向けて、どんなチームを作るのか。