湘南ベルマーレが首位山形のホームに乗り込んで迎えたJ2第19節。
前節、9試合ぶりの勝利を挙げた湘南が2-1で山形を下し、連勝を飾りました。
その立役者は、前々節でファンブルによるオウンゴールで非難を浴びたGK阿部伸行でした。
この試合、とにかく湘南ベルマーレは走力で山形を圧倒していました。
特に両ウイングバックの古林・高山は驚異的なアップダウンを繰り返しました。
前に走っては全速力で攻撃に厚みを生み、
後ろに走っては相手のロングボールからのセカンドボールを競り合い・・・。
要は前に走っても後ろに走っても、どちらもフルパワーで走り続けなければいけない過酷な役目をやり通し、
それが80分、高山の決勝ゴールという実を結んだわけです。
そんな両サイドだけでなく、
前線で巧みなボールキープで攻撃にリズムを与え、前半は完全に試合を支配していたFW古橋の活躍ももちろん光っていました。
それでも、この試合で勝てたのはGK阿部のビッグセーブがあったから。
後半、山形にPKを与えたシーン。
阿部はキッカーがシュートを打つ前に、腕をぶんぶん動かしてゆさぶりをかけ、グラウンダーのボールに対して、狙い澄ました値千金のPKストップ。
さらに、押し込まれた時間帯でも何度もビッグセーブを見せ、
完全に頭を越されたと思われたループシュートにも右手一本でくらいつき枠の外にはじき出しました。
パワーで上回った山形の攻撃を神憑り的なセーブで何度も救ったGK阿部こそが間違いなくこの試合のヒーローです。
北九州戦のファンブルのような大きなミスもすれば、キックもあまり得意そうにみえない。
それでも、この試合で、彼が正GKであることを、誰が見ても納得ができる形で証明できたのではないでしょうか。
追記: 今日の試合、両チーム合計でイエローも枚数も多かったし(山形の方が多かったけど、PK判定もあったりしたのもありますが、どうしても審判のレフェリングに目が行きます。前日、ワールドカップの最終予選という場であんなレフェリングの試合を見たわけですから、日本中のサッカーファンが嫌でもレフェリングに注目してしまうわけで、審判の皆さんはやりにくい一日だったでしょうね。