ホームBMWスタジアムで勝ちに見放され続けてきた湘南ベルマーレがようやく手にした勝ち点3!
端戸のゴールで先制しながらも、後半、サイドアタックから流れを引き寄せた名古屋が攻勢を強め、
56分。
初スタメンで群を抜く切れ味を見せるルーキー神谷優太が中盤でボールコントロールを誤り、相手に背を向けると、
それを狙っていたかのように突進してきた名古屋MFイスンヒにボールを奪われ、そのまま失点。
プロとして、サッカー選手として致命的なミスを犯した失意のルーキーは頭を下げ、ピッチをあとにする。
そこで、奮起したチームメイト。
神谷に代わって出場した下田北斗の鋭いクロスボールに菊池大介がダイビングボレー。
16歳からベルマーレで戦ってきた菊池大介のゴールが決勝点となり、ホームでの連敗を7でストップ。
その瞬間、ベンチで戦況を見守っていた神谷優太の涙腺が決壊、泣き崩れる姿をベンチにいるメンバーが笑顔で支える。
神谷君。あなたが選んだのはこんな素敵なチームなんだよ!
だから、できるだけ長く、湘南でサッカーを続けてください。
いつか、バロンドールを取る時が来たら、いや、クラブワールドカップでMVPになる日が来たら、
うまい酒を飲みながら、
うちの長男と馬入で一緒に取ってもらった写真を眺めながら、この日のことを思い出すんだろうな、と。
一夜明ければ、残留争いという現実と戦う日々。
この日々がきっと、神谷優太を、湘南ベルマーレを強くする。
2016高校サッカー年鑑
posted with amazlet at 16.08.30
全国高等学校体育連盟サッカー専門部
講談社
売り上げランキング: 404,902
講談社
売り上げランキング: 404,902