ウェルコネクトが考える「特別養護老人ホームのホームページ」のあり方とは。
特別養護老人ホームは全国におよそ5000施設あり、
その施設によってサービスの質や特徴もさまざまです。
特にハード面での違いは格差が大きく見られています。
新型特養と呼ばれる全室個室のユニットケア施設もあれば、
従来型の4人部屋を主体とした施設もまだまだ多数あります。
プライバシーが保たれ、自分の空間を持てる個室が本当に望ましいのか、
それとも費用負担も少なく、同居者がいることで孤独を感じない相部屋がいいのか、
この議論はまた別の問題としてとらえていきたいと思いますが、
このように、一言で特別養護老人ホームといってもその特徴はさまざまです。
そこで、まず特養のホームページでは、
ハード面に関する情報をオープンにしていくことが大切です。
その環境の中で、どんなサービスを提供し、どんな生活を援助していきたいか、
といった理念を明確に打ち出していくことが重要になります。
また、特養は入所待機者、いわゆる入所待ちをしている人が多いということでも知られています。
入所を希望しているのにもかかわらず、いつまでたっても順番が回ってこない、
自分より後から希望した方が入所しているのはどうして?
といった疑問や苦情が届けられることも少なくありません。
そのため、特養のホームページでは、
入所判定基準の開示をすべきだと考えています。
入所に際しては、その要介護度や家庭環境など、
さまざまな要因を加味して入所判定を行っています。
単純に順番待ちで早いもの順だと思っている方も少なくないので、
こういった情報を伝えていくことも大切です。
また、特養の場合、入所以外のサービス事業を併設していることが多くあります。
デイサービス・ショートステイ・訪問入浴・ホームヘルプなど・・・
そういったサービスを利用するためには、
どのような手続きをすればいいのかといった手順を伝えることも
特養のホームページにとって重要な役割です。
また、施設それぞれに特色を活かした
さまざまな活動(アクティビティ・プログラム)が展開されています。
そういった活動の様子を紹介しておくことで、
入所した後の生活のイメージを膨らませることができます。
それまで培ってきた生活習慣や経験から離れ、新しい環境に適応していくということは、
高齢者にとっては非常に大きなエネルギーを消耗します。
ホームページを通して、そういった活動に関する情報を知ることで、
新しい生活への希望を見つけることができるのではないでしょうか。
ということから、以下の3点を重要なポイントとして提示します。
この記事のコンテンツ
施設内の設備・環境に関する情報が充実している
サービスの利用手続きがわかりやすく記されている
施設での生活イメージを膨らませるための、活動・イベントの紹介などの情報が充実している
今まで、特別養護老人ホームは、どこも満床で入所待機者で溢れているということから、
積極的な営業活動をする必要性を感じない施設も少なくなかったというのが現状です。
しかし、施設への情報公開に対するニーズは非常に高く、
特別養護老人ホームのホームページに求められる役割はますます大きくなっていくことでしょう。