特別養護老人ホーム・介護老人保健施設のホームページ作成について
特別養護老人ホームや介護老人保健施設、入所者に対する24時間体勢の介護サービスを提供する介護保険施設ですが、近年、ターゲットをより地域に向ける必要性が増しています。
特別養護老人ホームが行うべき地域支援とは、在宅の利用者に対してデイサービスやショートステイなどの介護保険サービスを提供することだけではありません。
地域包括ケアシステムでは特別養護老人ホームなどが介護講座などを通して地域住民への啓発運動を行っていくことや、社会資源として会議室やホールなどを地域に向けて開放するなど、様々な取り組みを行うことが求められます。
より地域に根差した介護保険施設を目指すためには、やはりホームページによる情報発信は欠かせないのではないでしょうか。
人材確保の難しさ
特別養護老人ホームや介護老人保健施設など、介護保険施設での人材難は非常に深刻な問題になっています。
スタッフが足りないので、ショートステイの受け入れをストップする施設や、フロアを一部閉鎖して受け入れ数を減らす施設、職員の手が必要な入浴の回数を減らすなど、本来提供できるはずのサービスが提供できない状況にも陥っています。
重要なのは現在のスタッフを維持していくことももちろん、新規に有能なスタッフを採用していくことです。
ホームページ上に職場の様子や先輩社員の声などの求人に関するコンテンツを増やすことにより、安心して応募する方も増えてくる傾向にあります。
職場の雰囲気を伝えるために、ホームページを最大限活用していくことをお勧めします。
ショートステイ受け入れ可能数・入所待ち人数の公開を
ショートステイの利用に関してはケアマネジャーにとっても大きな悩みの種です。
施設に空き状況を確認し、本人や家族に伝え、予約票を出して、提供表を送ってといったショートステイにかかわる様々な業務をこなす必要があります。
また、受け入れ可能な枠がなければまた別の施設を探すという電話連絡を繰り返すことも非常に労力のかかる業務です。
そういったケアマネジャーの負担を減らすために、ショートステイの空き情報を公開するという方法もあります。
そこで、ホームページ上にカレンダーを設置しています。空室の予定を掲載しておくようにしましょう。
こういった対応一つでリピーターを獲得していくことも一つの重要な手段ではないでしょうか。
研修の様子を公開
特別養護老人ホームや介護老人保健施設には様々な職種が勤務しています。
特に介護老人保健施設はリハビリテーションスタッフも多く、あまり馴染みがないと感じるご家族も多いでしょう。
そこで、多職種で連携して支援した事例などを一部公開したり、
多職種で行う研修などがあることがわかると、きっと多くの人が興味を持つのではないでしょうか。
リハビリテーションスタッフや管理栄養士、看護師など、様々な役割を持っていますので、そんなスタッフの職種別のお仕事紹介なども需要のあるコンテンツの一つです。
ボランティア募集についての情報
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護保険施設のホームページには、やはりボランティア募集についての情報を掲載することをお勧めします。
どんなボランティアを求めているのか、窓口は誰なのかなど掲載することで、気軽にボランティア活動に参加してもらうことができるでしょう。
また、ボランティアと行った活動の情報などを掲載することも重要です。
地域との結びつきを大切にしている施設という印象を持ってもらうことは、風通しのよさを示すことができ、職員の採用にもプラスの影響が考えられます。