湘南ベルマーレがまさかの4連勝で4位浮上!
その原動力の一つが、MF坂本鉱司です。
坂本は、ベルマーレがJ2に落ちてから最初のシーズンからチームに加入。
現役ではチーム在籍年数で最も長い選手、いわば古株です。
湘南の若きプリンスとして左サイドを疾駆していた坂本鉱司も28歳。
昨年終盤からボランチに転向。
球離れの早さ、視野の広さ、攻撃参加に飛び出すスピード。
アジエルに注目が集まるものの、湘南のカウンターの多くは坂本を起点にしている。
今シーズンは、ボランチとして完全にフィットした坂本。
昨年の最終戦で、何もできずに柏の昇格をただただ見送ったとき、
「悪者にならなければいけない」と、自らに課した責任。
佐藤悠介がチームを去ったこともあり、
チームを叱咤する「悪者」としての決意を持って、シーズンを迎えた。
攻撃面での能力の高さはこの日の先制ゴールでも証明された。
アジエルのミートし損ねた浮いたボールを、
利き足ではない右足で振りぬいたシュートは、鋭い弾道を描いてゴールへ。
リーダーシップを発揮する坂本の活躍はこれからもチームを支えることでしょう。
ただ、大きな不安材料は、チームの大黒柱となっていたDFジャーンが負傷のため一時帰国。
DF松本がその穴を埋める活躍を見せているのが頼もしい限りではあるものの、
ジャーンの統率力や経験、高さを失ったことは大きな痛手である。
時節から、好調の山形、福岡との連戦にどんな結果を残すのかが、
前半の大きな山場になりそうだ。