ホームでの徳島戦、この試合で湘南ベルマーレを救ったのは新外国人、エドワルド・マルケス。
前評判は決して高くなかったエドワルド・マルケスだが、
ホームデビュー戦で来日初ゴール。
サントスFCで、アジエル・ジャーンとチームメイトであったこともあり、
チームの雰囲気に溶け込むのにも時間はかからなかったようである。
昇格に向けた秘密兵器となりうるのか。
エドワルド・マルケスのプレーをチェックする。
まず、フィジカル面だが、
181cmと身長はそこそこあるものの、空中戦に強いという印象は受けない。
かといって、スピードに関しても、瞬発力に欠ける面があり、スプリント能力も決して高くないようだ。
だが、技術に関しては高いものを見せている。
まず、ボールを収めるのが非常にうまい。
前線でボールをキープすることができるので、二列目の選手(特にアジエル)が、
前を向いてボールを受ける機会は増えそうだ。
懐が深く、足元の技術が高いので、(足元への)ポストプレーでは大きな戦力となりそうだ。
そして、ペナの外からのシュートにも自信を持っているようだ。
ボールを受けて、ペナ付近では果敢に一対一で勝負を仕掛けてシュートを狙っている。
今回のゴールも、そんなシチュエーションから生まれたものだった。
問題の得点能力だが、今のところ1ゴールという結果は残しているが、
得点の量産に関しては期待するのは難しいという印象を受けている。
典型的なストライカーというよりも、1.5列目タイプの選手で、
がむしゃらにゴールを狙っていくタイプではなさそうだ。
クロスに合わせてゴール前に飛び込むシーンにも顔を出さないことが何度かあった。
それでも、エドワルド・マルケスはゴールという結果を残した。
かたや、梅田は、いまだ今季ノーゴール。
エドワルド・マルケスが、原もしくは石原とのコンビでスタメンという試合が増えるだろう。
アジエルへのマークが厳しくなり、ベテラン勢の疲労が色濃く見えてきた今、
湘南が昇格を手にするには、エドワルド・マルケスの爆発に期待するしかなさそうだ。