0-3の大敗。
東京ヴェルディの圧倒的な個人技の前に、なすすべもなく崩壊した湘南ベルマーレ。
かすかに見えていたJ1昇格への可能性も失いそうなこの一戦で、
数少ない収穫は、ユース出身のドリブラー猪狩がデビューし、その持ち味を発揮したことだろう。
敗戦ムード濃厚な状況でピッチにたった猪狩。
ユース出身選手のトップデビューは、久しぶりで、猪狩へのサポーターの期待も高い。
元日本代表服部とのマッチアップも臆することなく果敢に仕掛けていく。
右サイドを主戦場とするドリブラーといえば、加藤大志(現京都)の活躍が記憶に新しい。
それ以来、
途中出場でサイドから勝負して局面を打開できる選手のいなかった湘南には貴重な戦力となりそうだ。
小柄ながら、縦に勝負するスピードに優れている。
裏街道で服部を抜いたり、セットプレーからあわやゴールというシーンを演出したり、
デビュー戦でありながらも、将来を期待させる活躍を見せ、
絶望感の漂っていたサポーターにも希望を与えた。
今年、猪狩だけではなく、
林、鎌田、岡、そして菊池大介がユースからトップに合流している。
7月にすでに菊池大介が16歳でトップデビューをしており、
猪狩をはじめ、他のユース出身選手には大きな発奮材料となったと思われる。
チームが好調で、活躍の場が与えられなかった若い選手たちのプレーに注目したい。
いや、まだ昇格を完全に諦めたわけではないんだけどね・・・。