崖っぷち湘南ベルマーレ。疾走する鈴木将太。

まさに崖っぷち、J1昇格には全勝が絶対条件の湘南ベルマーレ。
そんなチームに暗雲。
エース・アジエルの父親が来日中に急死。
アジエルはチームを離れ、ブラジルに緊急帰国。
エドワルドマルケスは累積警告による出場停止。
さらに、不運は重なるもので、ジャーンが試合直前の練習で負傷。
外国人選手3人を失い、まさにスクランブル。
それでも、湘南ベルマーレはまだまだ終わらない。
前半に得点をあげて意気上がる鈴木将太は、
後半に入って、自由なスペースを与えられ、鋭いドリブルで敵陣を切り裂く。
これまで、起用されていながらも、決定的なシーンをつぶしたり、
一対一の勝負でボールを何度も失ったり、
チームの期待にこたえることができなかった鈴木将太が、ここにきて本来のキレを取り戻した。
急遽出場の松本も今日は高い集中力で草津の攻撃を跳ね返す。
そして、前節からはボランチに定着した感のある田村は豊富な運動量と体を張った守備でチームを支える。
ブラジル人不在の影響を感じさせなかった。
そして、スーパーだったのは石原。
前線からの守備ももちろんのこと、
何度も何度も、体を張って前線に出たボールをキープし、攻撃につなげた。
得点に絡むことは無くても、チームを勇気付けたのは間違いなくこの11番。
それに比べ、気になるのは原竜太。
第4クールに入ってから、明らかに精彩を欠いている。
それでも、FWの駒不足というのは切実な現実。
今日の梅田と外池の動きの悪さもそれを証明している。
試合は、将太のゴールのあと、スコアレスで続いたものの、
草津GK本田のお粗末なオウンゴールで試合の流れが壊れてしまった感があり、湘南も失点。
それでも、リードを守りきって勝ち点3を奪い、昇格へのわずかな望みはつながった。
次は昇格を狙う仙台との生き残りデスマッチ。
湘南はここで負けたら昇格の望みが絶たれる。
たとえ勝っても、京都が勝ったらそこで昇格の可能性は失われる。
最後の3試合。
長いシーズンの集大成を見せて欲しい。

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