ついに開幕しました2008年Jリーグ。
今年は昇格という目標が、近年で最も現実的な目標として戦えるシーズン。
湘南ベルマーレは昨年同様、ホームでベガルタ仙台と対戦。
前半から、仙台FW中原をめがけてロングボール、さらにサイドに展開して勝負という、
仙台のシンプルな攻撃に対してまったく後手後手に回った湘南。
昨年の開幕戦は右サイドの財津が集中砲火を受けたが、
今年も右サイドの山口が徹底的に狙われ、まったくリズムがつかめない。
流れが変わったのは選手交代から。
湘南は阿部に代えてリンコンを投入することで、前線にボールが収まるようになった。
リンコンは、やわらかいボールタッチと長いリーチでボールをキープ。
アジエルと近い関係を保つことで、攻撃にようやくリズムが生まれた。
そして、コーナーキック。大山のブレーキのかかったキックにジャーンがあわせて先制。
このゴールが決勝点となった。
注目のリンコンはアジエルとの相性もよさそうで、
昨年のエドワルド・マルケス同様、前線でアジエルと細かいパス交換からチャンスメイクが期待できる。
決定機を外すなど、十分な活躍だったとはいえないかもしれないが、その片鱗は見えた。
新戦力の三田、大山は消極的な姿勢が目立ち、左サイドからのチャンスはほとんど作れなかった。
阿部は力強いドリブルなども見せたものの、
今日のような守勢に回るゲームでは石原+原やリンコンがベストチョイスなのかもしれない。
3クール制になったため、序盤のつまづきが昇格の行方を大きく左右するわけで、
内容はともかく、勝ち点3をとったことは大きい。
横浜FC戦・広島戦と続く序盤の3試合で勝ち点6以上取ることが、昇格に向けての大きなステップと言えそうだ。