不振が続いた湘南ベルマーレを救ったのは、17歳、菊池大介。
疲労骨折のためチームの核であるアジエルが長期離脱。
この危機に、菅野監督は17歳菊池大介を大胆起用。
熊本戦でスタメンとしてピッチに立った。
菊池の魅力は、なんと言っても美しいボールタッチ。
自在にボールを操り、クイクイと相手DFのプレッシャーをかいくぐる。
そして、後半にはステップからパンチ力のあるミドルでゴールネットを揺らした。
これが、J2最年少ゴールとなった。
ただ、まだまだ不用意にボールを失うシーンなども目立ち、
連携面での課題も多く見られた。
それでも、菊池の起用で、停滞していたチームが活気付いたことは間違いない。
臼井にはゴールへの意識の高さが生まれ、
鈴木信貴は右足でのクロスにも積極的にトライしゴールも呼び込んだ。
山口も安定感のある守備を見せ、斉藤不在の穴をカバーした。
そして、ピッチの外では菅野監督も気迫を見せて審判に何度も食ってかかった。
チームはやっと、前に進み始めた。
アジエルを失ったチームで輝き始めた希望は、
17歳の若者のプレーに重なって見える。