神奈川県介護支援専門員協会の研究大会に出席してきました。
「結ぶ」をテーマに行われた今回。
基調講演に厚生労働省の君島氏から、
今回の単価改正の根拠や今後の方向性などについての説明がありました。
君島氏の話の中では、今回の単価改正についてバラマキ加算としていましたが、
それにしてはなんだか寂しいばら撒きだなぁ。。。
次回の介護報酬改定は、診療報酬の改定と同時になることもあって、
大きなテーマである医療との連携というものを
法改正も含めて確立させるためのシステム作りを行うであろうということでした。
まだ障害者自立支援法との統合すらまったく進んでいないのに。
午後は事例発表でしたが、
特に気になるのがラポール藤沢の居宅による報告でした。
月100万円の赤字を毎月抱えていた居宅事業を、収益プラスに改善したという事例です。
ごく簡単にポイントをまとめるとこんな感じ。
・ケアマネひとりあたりの担当件数アップ(退職者が出たため)
・施設長が管理者になったことによる人件費の削減
・認定調査を多く受ける
・スタッフの意識改革
ということでした。
話を聴いていて、やはり大きいのは、
事業を黒字化することへのスタッフのモチベーションを高めるということなのかな。
現在のケアマネの平均担当件数は27件とか29件とか言われていて、
実は標準の35件にも到達していない、と。
じゃあ、黒字化するためには、
やっぱり標準担当件数の35件はクリアしよう、という話になるわけです。
今回の法改正で、ケアマネの担当件数逓減制の影響が薄くなったことで、
ケアマネは40件以上でも担当を持つことで、
理論上はいくらでも売上を増やせるようになりました。
つまり、35件とか40件とかっていう基準の意味は薄くなくなったわけです。
担当件数に限界がなくなったことで、
ケアマネの力量というものが問われるようになったともいえるのではないでしょうか。
黒を出せる居宅事業所になることは、そこで働くケアマネにとっても、
他のサービスの収入に依存しない自立した事業のスタッフであり、
専門職であるという誇りを生むわけですから、大切なことです。
自分も将来的に独立居宅をやりたいと思っているので、いい勉強になりました。