2000年の前園真聖が達成して以降、
湘南ベルマーレでは誰も成し遂げることができなかったハットトリック。
それを達成したのは、意外な人物。。。
偉業ともいうべき大事件を起こした張本人は坂本鉱司。
今シーズンの坂本はこれで6得点。
昨シーズン一年間合計の3得点をはるかに上回っている。
要因の一つとして上げられるのは、
システムの変更で、今までダブルボランチで守っていた中盤の守備が、
田村をアンカーとして左右に坂本と寺川を配した逆三角形となったこと。
これにより、田村が後ろには控えている上、寺川も空いたスペースをケアしている、
さらに左サイドバックは攻撃には消極的な山口が固めていることもあって、
坂本が攻撃に参加しやすい環境が整っている。
いや、むしろ、坂本が攻撃に参加しないと、
阿部(中村)が守備に引っ張られることも多いことから、攻撃の駒不足を招いてしまう。
坂本のゴール前での得点シーンが目立つのはそういった事情にもよるのだが、
それにしてもここまで結果を残すとは誰が想像したのか。
2年前のシーズンの終盤から開拓したボランチという新境地。
さらにプレーの幅を広げた坂本鉱司は、本来持っていた鋭い攻撃センスにも磨きをかけている。
プレスキッカー不在が懸念されたセットプレーからの得点が多いのも、
坂本のキックの精度の高さが発揮されている証拠ではないだろうか。
進化を続ける30歳。坂本鉱司がリーグ首位のチームを牽引する。