湘南ベルマーレはチームに6年間在籍してきたMFアジエルの退団を発表しました。
「生涯ベルマーレ」宣言をしていたアジエルの退団は、あまりにもショックです。
確かに、昨年1年間を怪我で棒に振り、パフォーマンスも依然と比べれば落ちていることは事実でしょうけれど、
それでもベルマーレの戦術はアジエルの個人技があって初めて成り立つわけで、
アジエルひとりがその屋台骨を支えてきたという認識で間違っていないと思います。
「キュッキュッ」と音のなるような小気味いいステップワーク、
相手を完全に置いてけぼりにする力強い切り返しからの推進力、
ふわりと上げてDFラインの裏に落とすやわらかいスルーパス、
時々見せる実は高い垂直跳び、
シーズンオフになると食べ過ぎてか毎年サイズアップして日本に帰ってくる姿、
トラップの時についつい手が出てしまう癖、
常に笑顔を絶やさないその旺盛なサービス精神と彼なりのリーダーシップ。
そのすべてが輝いていて、そのすべてを愛しています。
一度でいいからJ1でプレーする姿を見たかったし、
それがかなわなかったことが残念です。
これまでアジエルを中心にチームを構成してきた強化部にも
何らかの形で責任を取る必要があるんじゃないかなと。
反町監督が退任し、アジエルが去って、
戦力も戦術も一から構想を作っていかなければいけないわけですから・・・。