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平成17年度全国老施協 広報コンテスト受賞作品発表
以前にこのブログで紹介しましたが、
全国老人施設協会によるホームページコンテストの結果が発表されました。
結果はこちら
結果→平成17年度全国老施協 広報コンテスト 受賞作品
特別養護老人ホーム くわのみ荘 (熊本県)
感想としては、ですね。
Flashを使っていて、色覚的にも非常に雰囲気のいいサイトではあるのですが、
メニューページも全面Flashを使用しているため、
音声読み取りブラウザを使っている視覚に障害のある方にとっては、
フッター(ページ最下部)にある
社会福祉法人 青山会 特別養護老人ホーム くわのみ荘 〒861-5521熊本県熊本市鹿子木町405 TEL 096-245-1447
という情報しか読み取れません。
また、flashの画像でのメニュー表示のみなので、
文字サイズや見え方を調整することができません。
ほのぼのとして、やさしい雰囲気をうまく表現できているのですが、
ウェブとして、アクセシビリティの面での機能は残念ながら
やさしいサイトではありませんでした。
続いて、優秀賞の作品も紹介します。
社会福祉法人いいたてホーム
こちらもFlashを多用しています。
今回のコンテストの特徴は
Flashを使ったサイトが評価されるという傾向にあったのかもしれません。
誰が選考したのかはわかりませんが・・・。
フレームを使っていることや、
施設紹介の情報がほとんどPDFファイルのものであるなど、
情報の伝え方、アクセシビリティに関しては
あまり高い意識が見られませんでした。
その他入賞作品を見ても、アクセシビリティは
この選考基準には含まれていなかったようで
これはサイト制作側というよりも、選考側に問題があるように思います。
見栄えがよくて、動きがあるサイトであることが求められ、
情報の伝え方や、情報の更新頻度、そして情報へのアクセスしやすさなどといった要素は
重要視されていませんでした。
本来、後者の方が、ホームページという媒体を利用する最大の利点であるはずなのですが。
しかも、
情報アクセスに関する障害などを特に意識しなければいけない
高齢者施設のホームページコンテストであるのにもかかわらずです。
自分のようなものがこんなことをいうのはおこがましいのですが、残念でした。
最後の講評で、このようなコメントがあったのが救いです。
ホームページは「更新の速度、回数」「情報の相互性(2WAY)」という点で広報紙とは異なる特性を持つ。例えば掲示板の活用によって幅広い世代と意見を交換したり、タイムリーなイベント告知によって地域住民との交流を図ったり、その機能を充分に活用して様々な可能性を引き出していきたい。ホームページの製作技術は日進月歩だが、「綺麗な画面作り」に注力するだけでなく、常に読み手を意識し「利用しやすさ(アクセシビリティ)」と「使いやすさ(ユーザビリティ)」に配慮したホームページに挑戦していって欲しい。
こうしたホームページは今後、施設と地域とを結ぶ重要な役割を担っていくことが期待される。
まず、この受賞作品発表ページのタイトルタグが
「60歳からの主張」という別コンテンツのものになっているというのは、
ウェブのコンテスト主催サイトとして、正直いかがなものか、と。
なんだか小うるさくてごめんなさい。
次回のコンテストに期待します。