パソコンや携帯電話など、誰でも使えるように

パソコンや携帯電話など、誰でも使えるように

 経済産業省は、パソコンや携帯電話など情報通信機器を、障害者や高齢者がバリアを感じずに利用できるようにするための「情報アクセシビリティJIS(日本工業規格)」の制定を近く完了する。
 パソコンや携帯電話、ホームページなどについては制定済みで、残るコピー機やプリンターなどの機器について、早ければ今月中に規格が定められる見通しだ。
 「アクセシビリティJIS」は、パソコンや携帯電話であれば、視覚や聴覚、知覚などに障害があっても使えるように、〈1〉キー入力だけでなく、音声など、複数の操作方法から選べるようにする〈2〉表示の文字の大きさや色を変えられたり、音声表示などができたりする〈3〉キーに凸記号をつけたり、キーに触れると名称や機能を読み上げるなど、触覚や音声で正しいキーが分かるようにする――などが設計にあたり配慮すべき点とされる。
 ホームページなどでは、視覚障害があったり、色の識別が難しくても、画面の表示を工夫したり、読み上げソフトを利用したりできるようにすることなどが盛り込まれた。
 コピー機などについては、車いすに乗ったままでも操作ができるよう操作パネルの角度を変えられる機能や、音声ガイドなどを備えることなどが挙げられている。
 規格作りは、経産省や総務省が連携して推進。最初の制定は2004年春に行われており、今回のコピー機などが最後となる。
 自治体など公共部門のホームページについては、総務省が、同JISへの適合を要望。パソコンなどの商品については現在、そうした指針はないが、今後、自治体などが備品を購入する際、同JISを順守していることで評価が高くなる可能性もある。
 経産省では「アクセシビリティJISの制定により、高齢者や障害者が情報通信機器やソフトウエアを支障なく利用できる環境作りが進むはず」と期待している。

ウェブJISについては今までのエントリーでもいろいろと言及してきましたが、
ウェブアクセシビリティが備わっていれば、
情報機器の利用への障害がすべて取り払われるわけではありません。
それをとりまく環境のバリアを取り除くことも大切です。
アクセシビリティへの道は長く険しい。。。

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