Chat GPT、画像生成アップデートで介護業務クリエイティブ爆上がり

「伝える」「伝わる」を支える、実用性の進化

驚く介護職員

2025年3月、OpenAIはGPT-4oのアップデートを発表しました。画像生成機能が大幅にアップデートされ、さらにユーザーの意図を正確に理解できるようになりました。
この進化により、「美しいだけでなく、実用的で役に立つ画像」を、誰でも簡単に生成できる時代が始まりました。

GPT4o Image Generationで何が変わったのか

OpenAIのGPT-4oに搭載された最新の画像生成機能により、ChatGPTは単なる文章生成ツールを超え、実用的でクリエイティブなビジュアル生成ツールへと進化しました。以下に、特に注目すべき3つのポイントをご紹介します。

1. 高精度な画像生成の「ネイティブ統合」

GPT-4oでは、画像生成機能がChatGPTの中に直接統合されています。これにより、会話の文脈を踏まえながら、ユーザーの意図を的確にくみ取った画像を生成することができます。

たとえば、

  • 会話の中で「笑顔の高齢者が散歩しているシーンが欲しい」と伝えるだけで、自然で優しいタッチのイラストを生成。
  • ユーザーが話している内容に関連する情報を理解し、指示しなくても自然に補完された構図を提案。

従来のように「プロンプトを練り直して何度も試す」必要が減り、直感的なやりとりだけで理想のビジュアルが得られるのが特徴です。

実際に「笑顔の高齢者が散歩しているイラスト」だけのプロンプトで完成したのがこちら。なんか、ほんわりしていて、これだけのテキストでも意図を汲むことができるって凄い。

散歩している高齢者

2. テキストや記号の正確な描写と、一貫したデザイン性

GPT-4oは画像内にテキストを極めて正確に描写する能力を備えています。たとえば、「〇〇介護センター」「ご自由にお取りください」といった日本語の看板や説明文を、画像の中に違和感なく表現することが可能になりました。

また、シリーズで複数枚の画像を作成しても、デザインの一貫性(登場人物の外見やレイアウト)が保たれます。これにより、

  • チラシやポスターの連作
  • マニュアル用の連続イラスト
  • 同じキャラクターを使った教育資料

など、ストーリー性や統一感のあるビジュアル制作が手軽に行えるようになります。

テキストの内容や配置、イラストのテイストなどを指示すると、こんなポスター画像が手直しなしでできてしまいます。ちょっとテキストがあやしい、ってこともありますが、必要に応じて修正指示を出したりすることもできます。

介護事業所のポスター画像

3. 複数の要素を含む複雑なシーンやスタイルの再現

従来の画像生成AIは、要素数が増えると破綻しがちでした。しかしGPT-4oでは、10〜20個の異なるオブジェクトや属性を正確に構成し、整った画像を出力できるようになりました。

たとえば:

  • 高齢者、介護士、車いす、手すり、植物、看板、空模様など、細かい設定が可能
  • 「スタジオジブリ風」「水彩調」「ポスター風」など、スタイルの指定も柔軟

つまり、単なる”画像生成”ではなく、「場面を伝える、感情を伝える」ためのビジュアル表現が可能になったということです。当然、仮想現実のような世界を作ることもできるのです。

あ、でも著作権とかは気を付けてくださいね。

ちなみに、「ワンピース風のイラスト。写真の男性が海賊船に乗っている迫力のあるシーン」という指示でできたのがこちら。

海賊船に乗った高齢者男性

介護現場での画像生成AI使用例

なんだか楽しそう・・・。と思ってもらえたら、今度は実践。

現場でどのようにAIの画像生成を活かしていくか、事例を使って説明します。

■ 事例① リハビリの動作説明をイラストで伝える

「このストレッチをやってください」と言われても、言葉だけではなかなか伝わらない。
これまでは棒人間のような図で説明するしかありませんでしたが、今回のアップデートにより、ChatGPTで柔らかく自然な動作イラストを作れるようになりました。

たとえば、

  • 足を上げる角度
  • 腰のひねり具合
  • 表情や服装

など、高齢者が実際に行うシーンに合わせた自然な描写が可能です。
視覚的な理解が深まり、「これならできそう」とリハビリのハードルも下がるかもしれません。

たとえばストレッチのポーズを作ってから、利用者の顔写真などを読み込ませ、「キャラクターの顔はこの男性にしてください」と指示するだけで、本人がやっているようなイラストが出来上がります。

これはモチベーション爆上がりですよね。

ストレッチをしているイラスト

事例② 「間違い探し」イラストで楽しみながら脳トレ

認知症予防やレクリエーションで活用されている「間違い探し」。
これもChatGPTで完全オリジナルのイラストが作れるようになりました。

さらにすごいのは、利用者本人の写真をもとに、本人そっくりのキャラクターで作成できること。

「これ、私やん!」
「どこが違うのか、よー見て探そな!」

そんな笑顔や会話が自然と生まれ、自分ごととして楽しめる間違い探しになります。

あえてわかりやすくしましたが、難易度も調整ができるのでいろいろ試してみてください。

間違い探し
間違い探し

■ 事例③ 笑顔が難しい方にも、温かい「イラストの誕生日カード」

高齢者の中には、疾患や認知症の影響で笑顔が難しい方もいます。
そんなとき、イラストで温かい表情を再現して、誕生日カードにしてみるのはいかがでしょうか?

  • 実際の写真では表情が固い…
  • でもイラストなら、ほんのり微笑む姿を再現できる

施設スタッフからの気持ちをイラストで添えることで、より温もりのあるお祝いができます。

バースデーカード

■ 介護とAIの未来は、「伝える力」がカギになる

今回の画像生成アップデートにより、

  • 「言葉では伝えにくい動作」
  • 「写真では表現しづらい感情」
  • 「既存素材では作れなかったオリジナル教材」

など、これまで“できなかった”が、“できる”に変わる瞬間がたくさん生まれます。

アイデア次第で、介護の現場がもっと楽しく、もっと伝わりやすくなります。

私、センスがないからできない!代わりにやって!

と、逃げてきた介護職員のあなた。センスは必要なくなりました。あとはどんな配置やどんな表現が伝わりやすいかを意識すれば、みなさんの可能性は大きく広がっているんですよ。

ウェルコネクトではAI活用の相談も受け付けていますので、AIを使って業務改善したい!効率化したい!集客に活かしたい!という方は是非ご相談を。

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