AIチャットボットで認知症スケールをいつでも。長谷川式認知症チェックGPT

長谷川式認知症チェックGPT

「最近、物忘れが増えた気がする」「親の様子が少し変わったかも?」
そんな不安を感じることはありませんか?

認知症の疑いがあっても、精神科や神経内科の受診には心理的なハードルがあるものです。「病院へ行くほどではない」「診断を受けるのが怖い」と感じる方も多いでしょう。

そんな方々のために、「AIを使ってかんたんに長谷川式スケールをチェックできるチャットボット」を開発しました!

このツールなら、スマホやPCでチャットボットと会話しながら、自分や家族の認知機能を手軽にセルフチェックできます。診断名がつくことなく、まずは気軽に認知機能と向き合うことが可能です。

さらに、結果によっては受診を検討するきっかけにもなります。認知症は早期発見が大切。チェックを通じて、必要な行動につなげる第一歩を踏み出しましょう。

「長谷川式認知症スケール(HDS-R)」とは?

認知症のスクリーニング検査として広く用いられている「長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」は、1974年に開発され、日本国内で最も一般的に使用されている認知機能テストの一つです。本来は9つの質問から構成され、合計30点満点で評価されます。しかし、チャットボットでの実施においては、「お歳はいくつですか?」や「私たちがいまいるところはどこですか?」といった質問の確認が困難なため、7問27点満点のテストとして提供しています。

このスケールは、簡単な質問に答えることで、記憶力や計算能力、見当識(時間や場所の認識)などの認知機能を評価します。医療現場では、認知症の早期発見や進行度の評価に活用されており、短時間で実施できるため、負担が少ないのが特徴です。

日本における認知症の有病者数は年々増加しており、2022年時点で約443万人と推計されています。

さらに、2040年には約584万人に達すると予想されており、高齢者の約15%が認知症を患うとされています。このような状況下で、長谷川式スケールのような簡易な評価ツールは、認知症の早期発見や予防において重要な役割を果たしています。

チャットボット版の特徴

チャットボットで認知症チェックをする高齢者

認知症チェックのハードルを下げるために、長谷川式スケールをチャットボット化しました。スマホやPCで手軽にチェックできるこのツールには、次のような特徴があります。

1. 誰でもかんたんにチェックできる

  • スマホやPCでチャット形式で質問に答えるだけで、認知機能のチェックが可能。
  • 専門知識がなくても、画面の指示に従って簡単に進められるので、高齢のご家族が直接利用することもできます。
  • また、家族が代理でチェックを実施することも可能。離れて暮らす親の様子が気になるときにも役立ちます。

2. 受診のハードルを下げる

  • 「認知症かもしれない」と思っても、診断を受けるのが怖いと感じる方は多いものです。
  • チャットボットなら、病院に行く前にまずセルフチェックができるため、気軽に試すことが可能です。
  • また、診断を受けること自体が精神的負担になってしまうケースもありますが、このツールでは診断名がつくことはないため、プレッシャーなく認知機能を確認できます。

3. 早期発見・早期対策につながる

  • 認知症は早期発見が重要です。軽度認知障害(MCI)の段階で適切な対策をすれば、進行を遅らせることが可能とされています。
  • チャットボットによる簡易チェックをきっかけに、生活習慣の見直しや、脳トレ、適切な医療機関への相談につなげることができるのが大きなメリットです。

このように、「ちょっと気になる」段階で手軽に試せるツールとして、受診への第一歩をサポートするのが、このチャットボット版長谷川式スケールの役割です。

チャットボット版長谷川式認知症スケールの使い方

このチャットボット版長谷川式スケールは、スマホやPCがあれば誰でも簡単に利用できます。以下の手順でチェックを実施できます。

1. チャットボットにアクセス

2. 質問に答える

  • チャットボットが7つの質問を順番に出題します。
  • 画面上の指示に従い、テキスト入力で進められます(アプリインストール方であれば音声通話もできます)。
  • すべての質問に回答すると、スコアが自動計算されます。

3. 結果を確認

  • スコアと簡単なアドバイスが表示されます。

4. 必要に応じて、医療機関の受診を検討

  • 結果が気になる場合は、専門医への相談を検討
  • 受診を迷う場合、家族と話し合うきっかけとして活用するのもおすすめ。

開発の背景(作り手の想い)

このチャットボットを開発した背景には、「認知症のチェックをもっと気軽にできるようにしたい」という強い想いがあります。

ケアマネジャーとしての経験から感じた課題

ケアマネジャーの仕事を経験する中で、精神科受診や認知症の診断に対して不安を抱える本人や家族と、何度も向き合ってきました
「受診したほうがいいのは分かっているけれど、なかなか踏み出せない」「認知症と診断されるのが怖い」——そんな声をたくさん聞いてきました。

特に、診断名がつくことに対する心理的な抵抗は非常に大きく、「認知症=人生の終わり」と捉えてしまう方も少なくありません。
しかし、認知症は早期発見・早期対策がとても重要であり、軽度認知障害(MCI)の段階で適切な対応をすれば、進行を遅らせたり、場合によっては改善することも可能です。

そのため、ケアマネジャーとして日々感じていたのは、「もっと気軽にチェックできる方法があれば、早期の受診や進行予防につながるのではないか」ということでした。

まずは気軽に試してほしい

このツールは、医療機関での診断を代替するものではありません。あくまで自分の認知機能を知るための「気づき」のきっかけとして活用できます。
また、家族が気になる方の代わりにチェックをしてみることで、早めの対策や適切なサポートにつなげることもできます。

認知症は「怖いもの」ではなく、正しく向き合えば、より良い生活を続けることができるものです。
このツールを通じて、より多くの人が自分や家族の認知機能に関心を持ち、適切な行動につながることを願っています。

認知症は決して「特別な人だけの病気」ではなく、誰にでも起こりうるものです。しかし、「もしかして…?」と思っても、診断を受けることに対して不安を感じ、受診を先延ばしにしてしまう人が多いのが現実です。

このチャットボット版長谷川式スケールは、そうした心理的なハードルを少しでも下げるために開発しました。
「病院へ行くのはまだ不安だけど、まずは自分の状態を知りたい」
そんな方にとって、気軽に認知機能をチェックできるツールです。

また、認知症は早期発見・早期対策がとても重要です。
このツールをきっかけに、認知機能を意識し、生活習慣を見直したり、適切なサポートを検討したりする第一歩を踏み出していただければと思います。下記のリンクからぜひ。

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